明星1976年11月号 切り抜き
カナダ⇆東京 友情書簡
アグネス・チャン 南沙織
遠くはるか海を越えて 2通の手紙が行きかった。そこにはもう 別れの日のような涙はなかったが、相手をいたわる友情とまこごろがあった、とくに二人の許可が得られたので、全文を紹介する(訳・明星編集部)

↑↓《南沙織からアグネスへ》


↓《アグネスから南沙織へ》






明星1977年6月号 切り抜き
親友・南沙織とも1年ぶりに会っていろんなこたをしみじみ語りあった!

アグネスと沙織。ともに、上智大学国際学部で勉強していた仲。国際電話をかけ合ったり、手紙を書いたりして、いまは2人は大の親友だ。しかし、こうして会って話をするのは、約1年ぶり。

沙織「アグネスは、大人になったわね。(むかしとちがって)心を打ち明けるようになったもの。それに、とてもシッカリしてきた。責任を感じるようになってきたからかな?」

アグネス「うん、少しは、そうかもしれない。いろんなこと、わかってきたの。見えてきたの。前は、本当にはわからなかったみたいね。」

沙織「色が白くなったんじゃない?」

アグネス「ワタシ、太ったよ。東京きてからも、またちょっと太ったよ。」


沙織「あら、太った?そうかな。この間(4月上旬。アグネスの父の死後、1週間目ごろ)の電話より、落ちついて元気になったわ。あのときは、ふたりして泣いちゃったものね。」

アグネス「シンシアは、いつの間にかあのロング・ヘアやめたのね。でも、この髪型、とても似合うよ。」

沙織「本当⁉️髪切って、もうだいぶになるのよ。気持ちを変えたかったの。ママは大反対だけど…。(このあと、英語でいろいろやりとり。早口だが、『彼はいまオーストラリアなの』といったことが聞き取れる)」

アグネス「シンシア、結婚ってむずかしいよね。」


沙織「そうねぇ。妹のロージィが、6月13日に結婚したでしょう。どんな生活になるのか、ゆっくり見せてもらうわ。どうせ先を越されたんだし、私のほうは、のんびり考えてゆくわ。歌も続けたいし。」

アグネス「こんど日本きて、また歌ったんだけど、ワタシの場合、ファンの人たちがあまりよくしてくれるので、友だちとしてつき合っていくのに、こんどのステージが必要だったの。」

沙織「私もいちど歌をやめようと思ったことがあるけど、いまいちばん歌が好き。歌うって、人との心のふれ合いだし、その人の心のうちに住みつくことだと思うの。これから、歌は?」

アグネス「いまは、わかんないの。カナダで決めるわ。」