一週間前の金曜日は夏日でしたよね。
今日は12月並みの温度(現在12度)だそうです。
自律神経 迷走しっぱなし!
河合隼雄先生の“心の処方箋”を読んでから、私のマイブームの言葉が「ふたつよいことさてないものよ」です。
抜粋します。
「ふたつよいことさてないものよ」というのは、ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる、ということだ。
抜擢されたときは同僚の妬みを買うだろう。
宝くじが当たるとたかりにくるのが居るはずだ。
世の中なかなかうまくできていて、よいことづくめにならないように仕組まれている。
このことを知らないために、愚痴を言ったり、文句を言ったりばかりして生きている人も居る。
その人の言っている悪いことは、何かよいことのバランスのために存在していることを見抜けてないのである。
それでも、人間はよいことづくめ望んでいるので、何か嫌なことがあると文句のひとつも言いたくなってくるが、そんなときに、「ふたつよいことさてないものよ」とつぶやいて、全体の状況をよく見ると、なるほどうまく出来ている、と微笑するところまでゆかなくとも、苦笑くらいして、無用の腹立ちをしなくてすむことが多い。
な~る程と思いました。
万事塞翁が馬と似たような?と思うのです。
谷川俊太郎さんが、この本の最後ほうで、
「ことわざ辞典」にも「二つ良いことはない」という形で載っているから、河合さんの創作ではないだろうが、「さて」と「ものよ」を加えたのは河合さんのお手柄ではないだろうか。
そのおかげで七七のリズムが生まれ、そこに書き言葉では得られない話し言葉のひろがりとぬくみが感じられる。
しかし それにしても向精神薬を飲んでしまった私は、これに当てはめても酷い話ではないか?と思うのです。