女だけの職場は、凄かったです。
私は、離婚して、夜勤の精肉鳥部門を選びました。
バブルが弾けたばかりで、まだ、夜勤はそこそこ時給がよかったです。

そこで、学んだというか、思ったというか。
大人しくしていたら、やられる場所。

ある時、社員から 「出荷が間に合わないから、掃除はしないでスキャンするギリギリまで仕事をしていくように。他の部門の者が引き継ぐから。よろしく!」

そう頼まれたので、スキャン2~3分くらい前まで働いて、社員の言う他の部門の人たちにバトンタッチして帰ろうとしたら、手招きをするその部門の古株の人の所へ。

耳元で、社員に聞こえないように、「お前らの職場だろ。片付けからて行けよ!」
ええっ! もう!まともに片付けをしていたら、スキャンに間に合わない。
手だけではなく足も使って、ガチャン、ガチャガチャ、ドスン!
バタバタと走り切って、スキャンギリギリ間に合いました。
きっと形相も凄かったんだと思います。

それから、その人たちの態度がガラリと変わりました。
そして、色々と、教えてくれるようになりました。
会社の人たちのスキャンダルなども。。。

そのこともまた、こんな人生もあるんだななぁと、勉強になりました。
女だけの職場は、お局さまがいて、大げさに言うと大奥のようでした。
若い社員の言うことなんて、なんのその。