夜のディナーは最悪。私が最悪にしてしまった。又、大山さんと大山さんだけでなく、佐藤さん、善さんも一緒である。大山さんはちょっと浮かれていた。ヘラヘラしていた。それが気にさわった。
最初は、ハイ、ハイ、やっていたが、だんだん辛さが出てきた。そこでこらえれば良かったのだか、私は、少し調子にのって話しかけてくる彼を受け入れることが出来なかった。何を言われても大山さんに対して心を開くことができなかった。
大山さんの発する言葉に対して心を閉ざすことで自分を表現した。怒りや悲しみなど相手に向けるのではなく、無視するという態度をとった。声も小さくて。
私はあまりわがままをしなかった。辛いときも明るくふるまった。自分の感情をあまり人に知らせなかった。
しかし、大山さんの前ではわがままになってしまう。大山さん、あなたの優しさに甘えさせてください。私を私の感情のままにいさせてください。そう願いながら大山さんをさけ続けた。
いつもはポーカーフェイスで大山さんをさけ、今度は本気で大山さんをさけ、何て皮肉な、と思ったけれど、そうし続けた。
そのうちすごく悲しくなってきた。そんなことをしている自分に悲しさを感じた。最後、終わる時、少しメソメソした。
係長さんがコーラと茶菓子をくれた。落ち込んだ。
大山さんはそのまま宴会の仕事に入った。
最悪の終わり方。
私のやり方、ごめんなさい。
次回につづく🍀🍀