4月4日、大山さんは昼出である。朝は順調に過ぎた。良かった。昼食は食堂であうのではないかと心配で早く食べた。大山さん、上林さん、共に来なかった。ランチで会うのだ。
どうしよう、、、内心ビクビクものであった。自分を保つのに必死である。
な、なんと大山さんとBグループを組むことになった。ヒェーー。
しかし、彼は大人であった。いつも以上にビシッとして、真面目に格好良くバリバリ仕事をした。おちゃらけた大山さんではない。私の気持ちを察してか、ドンドン仕事を言いつけたし、働き易いようにしてくれた。しっかり注意もしてくれた。
よーし、こうなったらヤルゾ!
私も大山さんの前ではミスの1個もしないように、ポーカーフェイスをつくってバリバリ働いた。2人して戦いの様であった。すごく熱かったと思う。
お客さんはかなり入った。5人、6人テーブルもあった。大山さんから言われたことは一つも聞き逃すまいと思った。
知力、体力、集中力、すべてかけた戦いどある。大山さんの前ではビシッと決めた。大山さんの見てない所では力を抜いた。私はやっぱりこの人が好きだ、そう思った。優しい奴。人を困らせない奴。自分を作れる奴。一生懸命働けた。今までの総決算の様である。嬉しかった。この人を好きでいられて嬉しい、そういう気持ちであった。心の中で、ありがとう、を言った。
裏にまわっても大山さんが食器洗いの所にずっと居たり、上林さんの昨日のデートのな話をしているのを聞いていた。
大山さんも少しは私のことを気にしているよね、そうだよね、そう信じたい。
最後、私は疲れてきて、ポーカーフェイスがくずれ、笑顔が戻った。大山さんに、大橋さん、ここふいとおいて、と耳元で言われた時も、笑顔で顔が戻らなくて困った。
私が困っているのをすぐ察してくれて、あっ、今、忙しい?と尋ねて気を使ってくれる。優しい奴だ。
ランチが終わってホッとした。気分良く終われた。これも大山さんおかげだ。あんなことがあった後にもきちんと居やすいようにしてくれる。
嬉しくって、だからこそすごく淋しい。
ハーーッ
次回につづく🍀🍀