パレス松洲とは
日本三景の1つであり、有名な観光地でもある松島では長らく温泉がありませんでした。
（一応、山側には冷泉はあった）
転機が訪れたのは2007年、仙台急行（現：マリンピア）が温泉の採掘に成功し、7つの宿で温泉を供給することができるようになりました。
パレス松洲はそのうちの1つですが、『宮城県市町村職員共済組合』が運営している保養所、つまり公共の宿ということもあって、豪華ではありませんが値段がリーズナブルなので利用しやすい宿になっています。
ロビー・ラウンジ
フロントは2階で、その隣にはラウンジがあります。
ただし、ラウンジと呼ぶと敷居が高いのか表記上は『リビング』と呼ばれています。
ここでは到着時にはウェルカムドリンクでカルピスウォーターとお茶、夜と朝にはコーヒーや紅茶が提供されます。
（ここで朝食を食べない人でもコーヒーは飲めるという仕様ですが、なぜか到着時にはコーヒーが無い）
全面ガラス張りなので松島湾がよく見えます。
日差しがバッチリ入ってくるので夏は暑く、冬でもちょっと暑いくらいなのですが、眺望は間違いないです。
部屋
部屋は和室と洋室があるのですが、何度が宿泊しているため、和室・ツイン・プレミアツインと3タイプを紹介します。
ツインはベッド2つに窓側に椅子が2つあるというオーソドックスなものです。
ベッドが大きいので、通路も狭くて、やや窮屈ですが、寝ればあまり関係ないです。
水回りはシャワールームのみで、洗面台もシャワールーム内にあるので使い方によっては足が毎回濡れそう…。
場所柄、観光利用の方が多いと思いますが、出張利用だったらデスクもあるのでこちらの方が使いやすいように思います。
和室は10畳で縁側のようなスペースがあります。
ベッドがない分、ツインよりも広く感じますし、椅子も向かい合わせに配置されているので複数人いるならこっちの方が使いやすいです。
和室にはシャワーがありません。
その代わり、洗面所とトイレが分かれている構造でした。
旅館や保養所であれば、大浴場を使うことが前提なので久しぶりにこういうのに遭遇した気がします。
こちらはプレミアツイン（タイプB）。
ここはツインのほぼ倍の広さがあり、ソファースペースとベッドスペースに分かれていて、ちょっとしたスイートルーム並に広いです。
カーテンは当初宿泊した時は電動でしたが、後日同じ部屋に泊まった際には手動になっていました。
ベッド周りは靴を脱いで上がれるようになっていて、ベッドも低めになっています。
1つだけ気になったのはフットライトが無いので夜に起きてお手洗いへ行く場合、足元を確認するために結構明るくするか真っ暗なままに行くかの選択肢しか無い状態だったことくらいでしょうか。
コスパが高いのは和室ですが、プレミアツインに慣れてしまうと広くて快適なのでここが良いと思ってしまいます。
温泉
パレス松洲のHPより
先述の通り、パレス松洲は温泉があります。
洗い場が10個くらいで、露天風呂はありませんが、小さなジャグジーとサウナがあります。
私自身はサウナに入ることはありませんが、比較的大きな施設にあることがあるイメージがありますし、水風呂もあります
浴槽は20人くらいは楽に入れそうな大きさで、眼の前に部屋と同様に松島湾がよく見えます。
料理
夕食は懐石風の和食になっています。
普通の松洲膳と温人（ぬくもり）膳の2種類が用意されていて、温人膳の方が2,000円高いです。
何度か訪問して温人膳を選んでいたのですが、どうやら松洲膳にプラスαでアワビと牛肉が付いてくることが多く、それが大きな違いのようなので、温人膳も結構オトクなのかなと思います。
牛肉は固定のようですが、秋頃だとアワビではなく松茸の土瓶蒸しということも一度ありました。
揚げ物や茶碗蒸し、ご飯やデザートが後から提供される方式になっています。
冬のシーズンだと松島らしく牡蠣鍋が提供されることもありました。
食事処は2～3名程度であれば、みちのく庵に案内されているようで、それ以上だったり子供がいたりすると別の食事会場に案内される配慮があるようです。
朝食は松島の間と呼ばれる120畳はあるスペースでバイキング形式で提供されました。
和食を中心としたメニューでしたが、コーヒーはリビングにあるので朝食会場にはありませんでした。
まとめ
パレス松洲のHPにはこんなことが記載されています。
確かに豪華な設備こそありませんが、客室は全室オーシャンビューという特徴があります。
温泉もあるし、食事は地物の海産物も用意されていて、なおかつ値段が基本2万円以下なので非常にリーズナブルだと思います。
また、値段は土日やGWであっても大きく値上がりするわけでもないのも使いやすいところだと思います。
手軽に松島を楽しみたい、温泉に入りたい、ちょっと遠出をしたいみたいな方にはオススメできる宿だと思います。
