熱海金城館は1933年に開業した老舗旅館ですが、現在は伊東園ホテルズが運営しています。
この伊東園ホテルズは伊豆半島を中心にホテルを運営しており、熱海の金城館は一番格が高いホテルらしいということで泊まってみました。
熱海駅から送迎バスで10分ほどでした。
起雲閣のすぐ近くにあり、来宮駅から歩いても20分くらいで着けると思います。
庭がキレイに手入れされており、建物を伝って滝が流れていました。
私が案内されたのは南館という一般客室だったのですが、4人以上は泊まれそうな部屋でめちゃくちゃ広かったです。
熱海は団体旅行が非常に盛んだったので、このくらい広い部屋が必要だったのでしょう…。
翌朝に寝坊したので入れなかったのですが、部屋にも温泉が付いています。
大浴場は大きな金の鯱が飾られた内風呂に、露天風呂もあって、そこそこ広かったです。
伊東園ホテルズは経営が傾いたホテルを買い取って運営するスタイルが多いのですが、あまり大きく手を入れてないところが多いです。
流石にトイレや洗面台など明らかに傷みそうな部分は新しいものになっていますが、エレベーターのパネルや電話などは昭和の雰囲気がそのまま残っていました。
その分、値段が安く、一番格が高い金城館でも1泊2食付きで1万円前後、お一人様でも平日であれば泊まることが出来ます。
近くにある大野屋は1万円を切る値段設定だったので、『通える温泉ホテル』とキャッチコピーは伊達ではありません。
また夕食は食べ放題に加えて、アルコール飲み放題が全員に付いていて、ビールやハイボール、ワインにサワーもありましたし、金城館では静岡の地酒(純米酒)も用意されていました。
料理は寿司や刺身、揚げ物に鍋物など色々揃えられていましたが、味は普通でした。
もう一回泊まるかどうかと聞かれると…温泉に食べ飲み放題付きで1万円って価格は魅力的ですが、だいぶ悩ましいレベルの設備の清潔感です。
そこそこ掃除されているので汚いってわけじゃないんですが、レトロすぎるというか幽霊が出そうな雰囲気って旅行サイトに書き込んであって、確かにその通りだなって感じます。
レトロな雰囲気が好きだとか古い設備でも値段相応で納得できるとかそういう方であれば、コスパ最強のホテルとして良いと思います。