十勝バスに乗って幸福へ。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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タイトルを見るとまるで十勝バスが素晴らしい場所へ連れて行ってくれるかのようですが、旧国鉄広尾線には『幸福』という非常に縁起の良い駅名があり、長らく行ってみたいと思いつつ、地震やコロナでなかなか行けず、ようやく行く機会を作ることができました。
 
JRの駅で最もアクセスが良いのは帯広駅ですがそこから十勝バスを使っても50分ほどかかります。
 
乗車時間が長いので帯広名物の豚丼を食べてからスタート。
炭火焼きで香ばしい匂いで美味でした。
 
始発の帯広駅バスターミナルからバスに乗ったのですが、帯広駅周辺をぐるっと回って、ターミナルと反対側の長崎屋へ行くので、事前に乗り遅れそうだとか時間がギリギリかもしれないと分かっていればそっちから乗るのもありですね。
 
幸福の2つ隣には愛国というまたユニークな駅があり、『愛の国から幸福へ』というきっぷが当時大量に売れたということです。
 
赤い屋根の建物が愛国駅なのですが、営業当時のままの状態ということで時間があれば訪問したかったです。
歴史的な価値はこちらの方が大きいかもしれない…。
 
じゃがいも畑を延々と進みます。
信号がほとんどなく、自家用車にちょいちょい追い抜かれていくのですが、こういった光景も北海道ならではだなと思います。
 
バス停から旧幸福駅までは10分弱歩きます。
 
真っ直ぐな道路。
この道路、とかち帯広空港へ行くようで幸福駅付近から直接バスで空港へ行くことも可能です。
 
現在の幸福駅の駅舎、古そうに見えますが実は再建されたもので2013年に建て替えられています。
 
縁起の良い駅らしく大量のきっぷが貼り付けられていて、旧駅舎では外側にも大量のきっぷが貼られていたようです。
きっぷやグッズは売店で購入することができ、それぞれの『愛国から幸福へ』きっぷには願いが書き込まれています。
 
幸福のベル。
訪問した日、ウェディングドレスとタキシードを着た2人が写真を撮っていたので鉄道をよく知らない人にも知られている場所のようです。
 
1面1線のローカル感満載の駅だったようです。
 
当時運行されていたキハ20系が2両保存されています。
実はこの車両と似たような形式は乗ったことがあり、今もひたちなか海浜鉄道でタイミングが合えば乗ることが出来ます。
私が乗った10年ほど前は定期運用していましたが、今はイベントでしか乗れないらしいです。
 
車内は感染症の影響で公開が中止されています。
それにしても日焼けして色褪せています…。
 
当時使われていた除雪車も置かれています。
 
現存していたとして乗りに来るのはかなり大変だったことでしょう…。
 
………是非、カップルやグループでいらしてください。
 
公園として整備されて、駐車場も十分あるのでちょっとした休憩場所として寄ってみるのも面白いと思います。
幸福という文字をたくさん見たのでなにか良いことがあると嬉しいです。
折り返しのバスの待ち時間は40分弱でしたが、徒歩時間込みで十分に回れるボリュームだと思います。
愛国駅にも当時の資料が保管されているということなのでそちらも行く価値があるのかなと思います。
 
今回、乗車した十勝バスは自家用車が主体の北海道では珍しく、最近黒字を出すことが出来た公共交通機関です。
 
平日の昼に乗ったのですが生活路線として高齢者が多く利用していて、大型商業施設の出入口の目の前かその駐車場内に必ず停まるので便利だし重宝されているんだなって感じました。
1時間に1本と本数は決して多くはありませんが、その時刻パターンが分かりやすく、バスに合わせて買い物や用事を上手く済ませているような会話が漏れ聞こえてきました。
 
レンタカーで回るのも色々ところへ行けて良いですが、安くて運転の必要がなく乗れば休めるバスも魅力です。