太平洋フェリー いしかり 乗船記(前編) | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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初めて乗った太平洋フェリーのきたかみは船内で3食と雰囲気は十分楽しみましたが、もっと上級の部屋を利用してみたいと思っていました。

 

また、今回の『いしかり』は船旅専門誌『クルーズ』による「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」のフェリー部門において、登場した2011年から直近2018年まで第1位を獲得しています。

運良く早割で特等洋室が取れたのでまた太平洋フェリーに乗ってみました。

 
前回は名古屋発仙台行に乗りましたが、今回は仙台発名古屋行となります。
なお、長距離フェリーは夜に出航して朝に着くイメージがありますが、仙台港12:50出港なので存分に楽しめます。
 
仙台港までのアクセスは仙台駅前、中野栄駅、地下鉄荒井駅、多賀城駅から宮城交通が連絡バスを運行しています。
割とお金も時間も掛かるのでよく調べた方が良いと思います。
 
今回は家族に送ってもらったので近くの公園からちょっと撮影。
もっと近くの岸壁にも行けるようですが、どうやって行くんだろう…。
 
『いしかり』は全長199.9m、全幅27m、総トン数15,762トン、トラック189台・乗用車47台を載せられ、『きたかみ』の13,694トンよりもさらに大きな船となります。
全長200m以上になると巨大船の扱いになり、海峡通過や港湾入港時に手間が増えてしまうことからギリギリの大きさのようです。
 
船の通路は長いです。
個室の鍵は非接触タイプのカードキー、オートロックとなります。
 
今回の部屋は特等洋室となります。
窓のある広めのツインルームで6デッキを中心に配置されています。
 
ベッドはブランド物というわけではないですが、きっちりとベッドメイクされていて気持ちが良いです。
枕の置いてある後ろには合成皮革が張られているので、寄りかかって本を読んだりスマホをいじったりするには丁度良い場所になります。
シングルユースなので意味もなく2つとも使うこともできます(笑)
 
ベッドの間には操作パネルがあります。
ライトやコンセント、目覚まし時計に加えて、船内放送のスピーカー調節もできます。
なお、音量ボリュームをゼロにしても廊下の放送が聞こえるので任意の大きさで良いのかな、と。
 
ライト上にはサンゴのような装飾が施されています。
 
ベッドの反対側にはテレビがあります。
普通のテレビも映りますが画質はワンセグ相当です。
船内案内や船首からのカメラ映像、時間によっては映画放送も見ることができます。
 
窓側には大きめのデスクと椅子、姿見の鏡があります。
椅子は鎖で固定されていないので窓側のソファーと組み合わせてまったりと海を眺めながら座っていました。
救命胴衣はソファーの下に入っています。
ゴミ箱もありますが小さいので、廊下に出た時に捨てた方が良いと思います。
 
お湯を作れる電気コンロがあります。
ただし、作れる量がコップ1杯なのでお茶やコーヒーくらいなら大丈夫ですが、カップ麺を作るのにはちょっと足りないので、カップ麺は給湯室を利用したほうが良いと思います。
粉末を溶かすタイプのお茶が6本くらいセットされています。
インスタントコーヒーを持ち込んで飲むのも良いと思います。
 
入口にはハンガーやタオルなどが用意されています。
エアコンのパネルもここにあり、温度調節が可能です。
 
水回りはトイレと洗面台、バスタブがあります。
バスタブがあるのは特等以上で、1等はシャワーのみです。
トイレはウォシュレット機能が付いていて、その脇にはエチケット袋があります。
歯ブラシには太平洋フェリーのロゴが入った専用のものでした。
船はそこそこ揺れます、バスタブにお湯を張ると波打ちます、入れすぎには気をつけましょう。
 
一人で過ごすには十分すぎるくらい広いです。
冷蔵庫もあるので食べ物や飲み物をバッチリ用意してくれば、一度も部屋から出ること無く過ごせます。
『いしかり』はパブリックスペースが多いですが、乗客が多いとテーブルが埋まっていることも多いので意外と居場所に困ります。
 
部屋はシートマップのようなものを使って指定できます。
陸から20~30kmを航行するので携帯電話がつながると思い、陸側を指定してみたところ、ほとんどは電波が繋がりました。
 
個室ではない他の船室も覗いてみました。
S寝台、1段ベッドでテレビがある区画です。
ブラインドを下げることで空間を仕切り、立って着替えをすることもできます。
ただし個室ではないので鍵を掛けることはできません。
照明部分にはコンセントがあるのでスマホの充電などに使えます。
 
B寝台、2段式のベッドですが互い違い配置によって1段式のようになっています。
S寝台に比べるとワンセグ相当のテレビがなく、高さは低いですが、逆を言えばS寝台との違いはそのくらいしか無いので十分だと思います。
 
2等はいわゆる大部屋です。
この日は満室ではありませんでしたが、他人が隣に寝るのはちょっとつらいかもしれません。
最近では全個室のフェリーが増えてきているので、昔ながらかつ安く移動したり、大人数で貸し切ったりするには良いと思いました。
 
パブリックスペースやレストラン、イベントは後編で紹介したいと思います。