681系のマイナーチェンジモデルとして2001年3月に登場したのが683系です。
特急『サンダーバード』として0番台、『しらさぎ』として2000番台が485系置き換え用として増備されました。
2005年3月、特急はくたかの高速化のため、485系3000番台を置き換えのために683系8000番台が登場しました。
本来であればJR東日本が車両を製造するはずだったのですが、北陸新幹線開業までのつなぎとなってしまうことや新幹線開業後に北越急行からJR西日本へ売却することを決まっていたなどの事情により北越急行が所有することとなりました。
2015年3月、北陸新幹線の長野~金沢間の開業によって特急はくたかは廃止、北越急行からJR西日本へ売却され、塗装変更の後、特急しらさぎとして運用されています。
681系の記事はこちら。
まずは外観。
カラーリングは681系2000番台と同様に赤基調です。
681系に比べるとライトが大型化され、前面に迫力が出ました。
基本編成は金沢方が非貫通型で流線型の先頭車ですが、付属編成は両先頭車とも貫通型を採用したため、越後湯沢行の場合は味気ない顔が先頭車になっていました。
こちらも『スノーラビットエクスプレス』という愛称が付けられており、北越急行ホームページで運用を確認することができました。
座席は2+2配置、シートピッチは970mmとなっています。
グリップが追加されましたが、681系とほとんど同じです。
小さな収納式テーブルもペットボトルを置くのには重宝します。
軽量化やコストカットを意識したせいか、クッションはやや固くなりました。
リサイクルを意識すると質感が落ちてしまいます。
読書灯が追加され、トンネルでの照度確保が意識された模様です。
北越急行を始め北陸方面はトンネルが多く、間接照明のせいか車内は少し暗いです。
以降のJR西日本特急でもこのタイプの座席が採用されていることから一種の完成形の模様です。
座席は2+1配列、シートピッチは1,160mmとなります。
パープル系の座席にピンクのヘッドカバーとこの辺りは同じです。
背面は分割式ではなく、枕もやや薄くなったような感じでかなりコストカットされたような印象を受けます。
2000番台ではテーブルは2面展開式にドリンクホルダーまで設置されたのに、8000番台では1面式で小さいままなのは残念です。
比較すると681系のほうが断然掛け心地が良いのですが、JR東日本のグリーン車に比べれば、プライベート空間がきちんと確保されているのできちんとグリーン車がグリーン車していると思います。