今朝読み終えた垣根涼介さんの長編小説。
ブラジル移民の悲劇と国の在り方という重いテーマを、魅力的なキャラクターを使い極上のエンターテイメントに仕上げています。
映画を観たようにリアルに場面が浮かび上がる情景の表現力。

良い小説というのは、ストーリー以上に作者の伝えたい思いの深さ、本気度、そして魅力的なキャラクターをいかに描けるか。
登場人物の生きざまに読者がどれだけ寄り添えるだと思うのですが、非常に楽しく読ませながら衝撃の鉛玉を胸の奥に残してくれました。
老若男女、全ての方にお勧めです。
今から、大好きな人に贈る為にもう一冊買いに行こうと思っています。
あ、茨木のり子さんの詩集も欲しい。辺見庸さんの新作も(汗)
近くに大きな図書館が欲しいよ~

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ふと気が付いたら
いつの間にか私の左右が違ってた

右手の指は左手よりも節が太くてゴツゴツしていて

右の腕はやけどや傷や消えない染みを散りばめている

よく見えない左目の周りは
シワも弛みも右目より多い
目を凝らしたりしかめたり
見る事に苦労したせいか
顔は右より左の方が
随分老けているような気がする



暗い夜道の空には満点の星
星の無い空の下には
地上に煌めくダイヤモンド

いつしか私は
左手だけを着飾りそして右目ばかりで物を見る

だけど
愛して欲しいのは
右手と左目なのかもしれない

私達は
どちらを愛すればいいのだろう