法事は伯母さんの家で行いました。
無事に法事が終わり、宴会が始まりました。
家呑みなので、寛いで楽しく呑みました。
親しいご近所の方々と親戚一同の会話はとてもユニークで、百合夫伯父さんが生前に慕われていたことが分かります。
ご馳走の中に烏賊とカレイが並んでいました。
ご近所のKさんが釣ったそうです。
北海道ならではなのでしょうか?
海が近いところは当たり前なのでしょうか?
関東では見られない食卓風景です。
Kさん曰く
『仕事よりも釣りが好き 』
だそうです。
私も仕事よりも旅行が好きです。
今日の為にわざわざ釣りに行ってくれたKさんの優しさに感動です。
宴会は12時から始まり、14時には解散でした。
ふと部屋を見ると、一人のオジサンが酔っ払って潰れていました。
とても気持ち良さそうに寝ています。
Kさんです。
そーいえば焼酎4㍑を抱えて呑んでいました。
満面の笑顔で美味しそうに、楽しそうに呑んでいました。
こっちまで気分が良くなり、楽しくなる呑み方です。
酔っ払いはあまり好きではありませんが、Kさんは好感が持てる酔っ払いです。
私たちはKさんがいないかのように
後片付けを始めたり、Kさんを家に残してお墓参りへ行ったり、温泉に行きました。
夕飯の時間になり、Kさんも一緒に円卓を囲み、食後も私たちと一緒に過ごしました。
Kさんはいつまでこの家にいるのでしょう?
20時を過ぎた頃、とうとうアキ子伯母さんが
『もう帰りなさい!』
としびれを切らせて言いだしました。
『あーあ、とうとう本音が出ちゃったよ』
とみんなで大笑いです。
それでも帰ろうとしないので私とゆう子ちゃんで家まで送ることにしました。
Kさんの奥さんは怒ると恐いそうです。
家は真っ暗でした。
玄関を開けて『ただいま』と言ったり、チャイムを鳴らしましたが、奥さんが出てくる様子はありませんでした。
しばらくして大きな猫が出迎えてくれました。
猫ちゃん、ありがとう。