平日の店内はまだ人が少ないと言えど結構なお客さんだったけど・・・メディアに出ていない僕にはちょうど良かったのかも知れない・・・ツリーや電化製品、食材や日用品に至るまで何でも揃ってしまうこのお店は僕はハマってしまいそうだった・・・
「あのさ・・・僕ね小さい頃の夢がスーパーのオーナーだったんだぁ」
「えぇ!?そうなの?」
「うん・・・スーパーのオーナーだったら何でも食べれるし買えるでしょ?」
「ふふっ(笑)可愛い」
「あっは~(笑)・・・僕の家はあまり裕福ではなかったからね(笑)」
「そうですか・・・だから楽しそうなんですね(笑)」
「うん・・・ここすっごいね(笑)」
「はい」
僕らはカート2つ分も買い込んで車のトランクがいっぱいになるほどで・・・気がつけばお昼もとっくに過ぎてて帰り道のカフェで少し遅めのランチを食べて家に着いた頃にはもう夜になってたんだ・・・
彼女のお店へ荷物を運んで帰ろうとすると
「ジェジュンさん・・・それ一人で運ぶつもりですか?」
「え・・・そのつもりだけど・・・なんで?」
「手伝いましょうか?」
「え!良いの?」
「ふふっ(笑)今日は付き合ってもらったので」
「え!じゃあさ!僕の家でご飯一緒に食べようよ」
「・・・え・・・良いんですか?」
「ん?なんで?」
「彼女さんに怒られませんか?買い物付き合ってもらって今さらですけど・・・」
「あっは~(笑)彼女いたら女性と二人で買い物行ったり毎日飲みに来ませんよ(笑)」
「ふふっ(笑)」
くすくす笑う彼女が可愛くて・・・でもその笑顔は僕に彼女がいなくて良かった・・・っていう笑顔じゃないんだよね・・・そんな事を思いながら彼女と二人で大量の荷物を運びこんだ・・・
凄い買い込んでたようで・・・その量は駐車場と部屋を2往復もするほどだったんだ・・・
「ジェジュンさん・・・すごい買いましたね(笑)」
「あっは~(笑)いつの間にこんなに買ったんだろう(笑)」
全ての荷物を玄関に積み上げてそれを見ながら二人で笑ってると何か勘違いしてしまいそうだった・・・
「七海さんどうぞ」
僕はスリッパを出して荷物を持ってリビングへ案内すると
「おじゃまします」
彼女も荷物を両手にいっぱい持ってリビングに運んでくれる・・・部屋に入ると彼女は入口で呆然としてて
「どうかした?」
「え・・・あ・・・広いですね」
「そう?」
「ここに一人で?」
「そうだけど・・・なんで?」
「なんか・・・寂しいなぁ・・・って・・・本当に彼女いないんですか?」
彼女の言葉に胸の奥がズキっと痛んだんだ・・・どういうつもりで聞いてるの?・・・居ないっていったよね・・・僕が嘘つきそうってこと?・・・それとも・・・僕に彼女がいた方が良いってこと?・・・なんでそんな事言うの?・・・僕が好きなのは・・・七海さんなんだよ?・・・僕の気持ちに気付いてない事がショックだったっていうか・・・僕の事全然男として見てないって言われてるようで・・・それが僕には哀しかったんだ・・・
「寂しいか・・・そうだね・・・寂しい・・・かな」
「ですよね・・・こんなに広い部屋で一人・・・って」
「じゃあ・・・たまには僕の家にも遊びに来てよ」
「え・・・あ・・・」
彼女が困った顔をしてるのが僕には余計に辛かったんだ・・・そんなに困らなくても良いのに・・・もう僕には可能性もないのかな・・・
「ジェジュンさんが嫌じゃなければ・・・」
「え?」
「ジェジュンさんが嫌じゃなければ良いですよ?いつでも呼んで下さい。私でよければいつでも来ますよ?(笑)」
「ははっ(笑)・・・ありがとう」
え・・・良いの?・・・でも・・・それって・・・きっと友達・・・知り合いとしてって事なんだよね・・・それでも一人でいるより彼女といたいって思う僕の気持ちを知ったら彼女はどうするだろうか・・・
続く・・・







