僕は宿舎に戻りすぐにシャワーを浴びてベッドに寝転がった・・・
ガチャッ
「どうだった?」
「ユチョン・・・ありがとう~~~」
「お!上手く行ったのかよ?」
「うん・・・ユチョンのおかげだよぉ~~~」
「そっかそっか!良かったな」
「うん!ほんとっありがとう~~~」
そう言ってユチョンは自分の部屋に戻って僕は携帯を開きメールしようか電話しようか迷いながら携帯の電話帳に“僕の彼女”で登録された番号を眺めて考えていた・・・
ジュンスを見送り部屋に帰ると彼の香りが残っていて本当にここに居た事を物語っていた・・・
「どうしよ・・・付き合う事になっちゃった・・・」
しばらくボーっと彼の座って居た場所を見つめながら彼の笑ってる姿を想像しながら一人ニヤついてクッションに顔を埋めて
「キャ~~~!!!!!」
夜中だから周りに聞こえない様にクッションで口を塞いで叫んだ・・・
でも・・・彼との恋は誰にも言えない・・・友達にも・・・家族にも・・・辛くはないんだけど・・・この嬉しさを誰にも言えないのが寂しかった・・・ダメダメ・・・そんな贅沢言っちゃ・・・ジュンスと付き合えるなんて奇跡なんだから・・・
それからシャワーを浴び明日の授業の準備をしてからベッドに寝転び電気を消して寝ようとしても眠れず夢を見てるみたいで・・・何時間経っても未だに信じられない・・・ドキドキする・・・
翌日授業が終わりバイトに入ると優哉くんが
「あの人と付き合ってるんすか?」
「えぇ?」
「昨日見ました・・・っていうか・・・笑美さんの事待ってたんです」
「え・・・どこで?」
「店の前?気付きもしなかったんですね?」
「あ・・・ごめん・・・」
「・・・笑美さんが個室に入って行くのを見たからバイト終わって待ってたらあの人と出て来て一緒に帰ってましたよね?」
「たまたま方角が一緒だったから・・・」
「へぇ~・・・笑美さんあの人の事好きなんでしょ?」
「・・・え?」
「無理ですよ!あの人日本人じゃないし芸能人でしょ?結局遊ばれて捨てられるのがオチですって!あの人も色んな女に手出してると思うよ?女好きそうじゃん?(笑)現実見ましょうよ!」
「・・・うるさい・・・」
「え?」
「うるさいって言ってんの!!彼の何を分かるって言うのよ・・・何にも知らないくせに・・・女好きそうな顔?・・・はぁ!?それはあんたの方でしょ!!」
「・・・はぁ?」
「あんたなんかに言われなくても分かってるわよ!!それでもあんたに何の関係があるのよ!!あんたなんかに言われる筋合いないわよ!!」
「・・・え?」
「あんたには関係ないじゃん!!人の心の中に勝手にズカズカ入って来ないでよ!!無神経にも程があるわっ!!」
「・・・怖っ・・・こんな女だとは思わなかったよ」
「はぁ!?勝手に決め付けないでよ!!何を今さら・・・元々私の事なんか何にも知らないくせに!!あんたなんか大嫌い!!」
「・・・可愛くない女・・・」
「あんたに可愛いだなんて思われたくもないわ!」
「・・・」
優哉くんはドアに当たりながら大きな音を立てて休憩室を出て行った・・・思わずムカッとして言いたい事言っちゃった・・・でもジュンスの事をバカにするような発言は許せない・・・何も知らない癖に・・・
私はその後誰とも話す事もなくフロアに向かって黙々と仕事をしてた・・・しばらくすると奥さんがやってきて
「優哉くん辞めてったわ」
「え・・・」
「最近の若い子は何やっても続かないわねぇ~その返笑美ちゃんは安心だわ!よく気が付くし!働き者だしね」
「そんな事・・・」
「ところで昨日はどうだったの?」
「え・・・」
「聞いちゃダメよねぇ~ふふっ(笑)若いって良いわぁ~~」
そう言って奥さんは厨房の方に消えて行った・・・そっか辞めたんだ・・・ホッとしたような・・・でも責任感のかけらもない人だなぁ・・・仕事をなんて思ってんだぁ?・・・まぁそんないい加減な人なら要らないよね・・・でもまた仕事が大変になるのか・・・早く新しい子入って来てくれないかなぁ・・・
続く・・・



