美月から社長がパリに行ったと連絡が入った・・・
「今度はパリか・・・」
「はい・・・大丈夫ですか?」
「うん・・・絶対に見つからないと思うよ?ここは」
「そうですか・・・良かった」
「でも・・・間違いなく私を捜してるんだよね・・・」
「そうですね・・・間違いないと思います・・・こないだ美夏さんのマンションに行った時」
「うん」
「実はユノさんと川田が言い争いをしてたんです・・・」
「え?彼・・・来てたの?」
「はい・・・実は美夏さんのマンションに行った時に誰かが出入りしてる形跡があったんですよね・・・でも勘違いかも知れないから言えなかったんですけど・・・」
「そう・・・でも何してるの?ってか鍵は?」
「そうですよね・・・でもそんなの簡単じゃないでしょうか?」
「だよね・・・はぁ・・・それで?」
「それでその日もマンションに確かめに行ったら美夏さんの駐車場に知らない車が止まってたんですよね・・・可笑しいなと思って非常階段を使ってあがったんです・・・そしたら男の人の話し声が聞こえたから・・・こっそり聞いてたんです」
「うん」
「川田が絶対に捜しだして結婚するって言ってましたから・・・だから・・・」
「そういう事か・・・じゃ間違いないね・・・」
「でも・・・美夏さん本当にユノさんと別れたままで良いんですか?」
「・・・なんで?」
「だって川田の言った事にユノさん喰ってかかってたし・・・何より美夏さんの事理解してるって感じでしたから・・・まだユノさん美夏さんの事諦めてないような気がします・・・ユノさんなら受け止めてくれるんじゃないですか?」
「そう・・・だけどダメ・・・彼に迷惑かける事なんて出来ない・・・それだけは絶対に嫌なの」
「そうですか・・・美夏さんが決めたのなら何も言えないですけど・・・」
「ごめんね美月」
私は美月からの報告を受けてドキッとした・・・
「ところで美月見つからなかったの?」
「それは大丈夫です・・・とっさに階段の壁に隠れましたから」
「そう・・・で川田は何しに私の部屋に勝手に入ってんの?」
「そうですよ!それ!本当に信じられないんですけど・・・びっくりしないで下さいね?」
「・・・うん・・・何?」
「居場所が分かるような証拠があればって・・・それとホテル代わりに部屋を使ってるって言ってたんですよ」
「え?・・・それって・・・寝泊まりしてるって事?」
「えぇ~たぶん・・・洗面所とかバスルームとか濡れてるので可笑しいなってずっと思ってたんですよ・・・」
「信じられない・・・」
「・・・だからずっと言えなかったんです・・・」
「じゃあ・・・ベッドとかタオルとかも使ってるって事だよね・・・嫌だぁ~~~気持ち悪い!本当最低な奴・・・あぁ~考えただけでも虫唾が走るぅ~」
「ですよね・・・すみません」
「美月が悪いんじゃないじゃん・・・ありがとうね危険な目にあわせて」
「いえ・・・でも良かったです・・・大事なものは全て持ち出した後で・・・韓国に行った日に取りに行ってて良かったと心の底から思いました」
「ほんとだね・・・日本に帰ったら引っ越して家具とか全て買い揃えよう・・・あぁ気持ち悪いわぁ・・・美月本当にありがとうね」
美月との電話を切り・・・呆然としてた・・・だって考えられないでしょ・・・人の家に勝手に上がり込んで・・・寝泊まりしてるって・・・普通じゃないよ・・・絶対に嫌だ・・・
それに彼との想い出の大事な部屋に・・・なんて事を・・・考えたらむかついてむかついて仕方なかった・・・ムカついて眠れないからワインを開けて飲み干すけど・・・全く酔えずイライラは募る一方だった・・・
続く・・・