何年振りだろう・・・泣いたの・・・仕事でミスして泣いて・・・これだから女はって言われたあの日・・・絶対に泣かないって決めた日から・・・もう何年も泣いてなかったのに・・・
一晩中泣いた目はこの世のモノと思えないぐらい腫れててメイクで隠しようがないくらい腫れてぶっさいくな顔になってた・・・今日が休みで良かった・・・こんな顔で会社に行ったらみんなに何を言われるか分からない・・・
冷たい水で顔を洗ったぐらいでは腫れた瞼は元には戻らない・・・重い瞼を閉じてベッドに横になり眠ろうとしても頭の中は彼でいっぱいになって彼の笑顔とか夜の誘う顔とか真剣な顔とかばっかり出てきてまた涙が流れる・・・
こんな泣いてばっかりの自分が嫌で涙を拭きベッドから起き上がりリビングに行きカーテンを開き窓を開け空気を入れかえた。見上げれば真っ青な青空が広がっていた・・・。
冷蔵庫から枝豆とお漬物を取り出し昼だと言うのにビールを飲む。
「今日は飲むぞっ!」
昼間に飲むビールって凄い贅沢してる気分で美味しいと思ってたのに今日は思ってたより美味しくなかった・・・。
「どこまで・・・」
それでもビールを何本も空けながらずっと考えてた。あの日彼が怒ってた理由・・・昨日嘘をついた理由・・・それにあの日から彼は家に来なくなった・・・私に逢いたくなくなった?・・・でも連絡は来るから本当に忙しくて来れない?・・・うなぎを食べても誘ってこなかった理由は何?・・・やっぱり嫌いになっちゃった?
そんな事ばかり考えてると次々にビールの空き缶がテーブルに並ぶ・・・冷蔵庫のビールが無くなるとコンビニにおつまみとビールを大量に買って帰ってきてはひたすら飲む・・・酔っぱらってきた私は勢いで・・・
「よし!電話しよう!」
携帯を手に取り彼の番号を出して発信した。
プルルルルル・・・プルルルルル・・・
「もしもし」
「ユノ~?」
「おぉ~どうした?」
「今大丈夫?」
「まだ練習中だけど何?」
「少し話せる?」
「あぁ~ちょっと待って・・・良いよ?」
「・・・ごめんね」
「・・・酔っぱらってるのか?」
「酔ってないよぉ」
「・・・昼間から飲んでんのか?」
「・・・うん・・・飲んでる・・・」
「はぁ・・・仕事は?」
「今日は休み・・・」
「それで何だ話って?」
「・・・なんで怒ってたの?」
「は?いつの話だ?」
「打ち合わせの時」
「あぁ疲れてたって言ったろ?」
「嘘でしょ?仕事中に疲れた顔なんか普段見せないじゃない・・・」
「・・・そんな事」
「ある!絶対に怒ってたでしょ?なんで?私なんかした?」
「・・・」
「私の事・・・嫌いになっちゃった?もう話したくない?」
「・・・酔って電話してくるなよ」
「なっ!・・・酔ってなんか」
「酔ってるだろっ!!」
「・・・」
「仕事終わったら電話するから切るぞ」
「・・・もう名前も呼んでくれないんだね・・・」
「それは」
プーップーッ
あぁ~私最低だ・・・仕事中に私の名前なんて呼べるわけないのに・・・昼間からお酒飲んで酔っ払って絡むなんて最低だ・・・完全に嫌われたよね・・・しかも勢いで切っちゃったし・・・はぁ~・・・何やってるんだろ・・・
なっ!なんで勝手に電話切るんだよ!!仕事中だぞ!誰に聞かれてるか分からないのに美夏なんて呼べるわけないだろ!!なんだよっ!しかも昼間っから飲んでるなんて・・・いくら休みだからって・・・何やってんだよ・・・
続く・・・


