ちえたまです。


ひとまず作成したコンクリートの塊をアク抜きしたいと思います。




コンクリートのアク抜きでググってよく目にするのは、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム:AlK(SO4)2・12H2O)でした。


photoACさん素材

強アルカリの水酸化カルシウムを硫酸カルシウムに変えてしまうというのが、ミョウバンを用いたアク抜きの理屈のようです。マリンアクアで硫酸カルシウムの影響がいまいち分からないので、こちらはパスしたいと思います。

硫酸カルシウムは脆弱な物質と見ましたが、表面が泥のように崩れちゃったりするのでしょうか・・


市販の鑑賞魚用(コンクリート池用)のアク抜き剤はあまり成分が公にされていませんが、どうもリン酸系の薬剤が多いようです。これで水酸化カルシウムをリン酸カルシウムに変えてしまうという感じみたいです。


(写真はイメージです)

一応、リン酸カルシウムは不溶性ではありますが、リーフタンクでは忌み嫌われるOTSの元凶にもなる物質ですので、こちらも今回は使用を見送ろうと思います。




上記のアク抜き剤が不満というより、マリンアクアでお馴染みの炭酸カルシウム化ができたらなーと思っています。


おうち時間もたっぷりありますので、当初の予定通り、二酸化炭素の強制添加&放置で気長にやってみようと思います。


サンゴ砂と一緒にレギュレーターのパッキン↓もお取り寄せしておきました。これで 押入れに眠っているレギュレーター も使えます。



適当な容器にライブロックレプリカを入れて、ラップで軽く密閉してCO2を添加してみました。




真偽は定かではないのですが、気体のCO2が直接水酸化カルシウムに作用するというより、水分が毛細管現象で浸透して、これに二酸化炭素が溶け込んで炭酸イオンが作用するといった感じの記述を見かけました。


よく分からないので、とりあえずライブロックレプリカは一度水洗いして湿らせておきました。これだったら水も二酸化炭素も十分にあるでしょ的な軽いノリです(笑)


水を換えながら浸け込むのも(表面を洗い流す効果があるのでしょうか)効果的のようですので、水に浸けたりCO2に晒したりを繰り返しながら、しばらく様子を見ようと思います。




(8月13日 追記)

3日間ほどCO2添加を続けましたが、当たり前というか、見た目の変化はありませんでした。



白華現象が見れたりするかなと少し期待してましたが、特にそんな様子もないようです。


効果のほどは分かりませんが、一度、ブラシでゴシゴシと洗って、今は浄水(RO水じゃなくて家庭用浄水です・・)に浸け込んでいます。


水はポンプで撹拌するようにしました。CO2添加は停止(撤去)しています。



アマゾンで一番安いpHメーターをお取り寄せしたので、こちらで浸け込んだ水のpHの推移をチェックしてみました。


原水pH 6.93
7時間後pH 9.13
10時間後 pH 9.34
12時間後pH 9.42
22時間後pH 9.67



アク抜きにはもう少し時間が掛かりそうです。




(8月14日 追記)

水を換えてもう一度同じようにpHの推移をチェックしましたが、やっぱり同じような上昇のカーブを描くようでした。



CO2の添加に使った容器は、一応水で軽く濯いで乾かしたのですが、ライブロックレプリカを置いてたところに白華現象と思しき析出物が見られました。



なんとなくですが、CO2による炭酸カルシウム化は、保湿と乾燥を繰り返す過程で進行するように感じています。


今のやり方だとCO2濃度を保つためにラップをしているので、乾燥することがなく、炭酸イオンで溶けた成分が析出して表面をコーティングする機会がないのかなと思っています。


・・と言っても、乾湿を繰り返しながら高濃度のCO2を保つなんて、どうすればいいのやら。加えて、あいにくのお天気続きで乾燥させるのも一苦労で、そろそろアク抜き剤をぶち込みたくなってきました(笑)




(8月20日 追記)

その後もCO2添加と乾燥、水に漬け込みを繰り返してpHの推移を観察しました。


個々のグラフの間では乾燥やCO2添加を行っており、時間軸はグラフの通りではありません。あくまでpHの推移に着目しています。


海外のサイトや国内の土木関係のサイトを見ていると、随所に「28日」という数字が登場します。そして私はやっぱり色々と勘違いをしていたようです。


凝結:セメントが流動性を失って形を留めるようになる(数時間~24時間~)

硬化:セメントが固くなって強度が出るようになる(普通ポルトランドセメントの場合、28日で80%だとか)

(リーフセーフにするなら)アク抜き


硬化の過程ではまだ水和反応が進行しており、それが不十分な状態でアク抜き工程に移るのは逆効果でしかないようです。


そして硬化は土木の世界では養生工程に相当し、保湿と保温が重要で、基本的に時間が解決するもののようです。蒸気養生といった加速方法もあって、R2Rでも色々と試行されているようですが、やっぱり基本は「待つこと」みたいです。


ちなみに、アク抜きは硬化が十分になされていればそこまで時間を要さないという記述が多く、適度な換水でアルカリ成分を溶出させてしまうアプローチが大半でした。


いずれにしても私に必要なのは我慢して待つ忍耐力のようです。待っている間にもっとああしたい、こうしたいが出てきて、作り直し~また最初から待つ、のスパイラルに陥りそうです(笑)