面白い本を読みました。

千秋さんが#千秋読書クラブ
というタグを付けて定期的に
読んだ本をSNSでアップされて
いるのを見て惹かれた本。


内容は元ヴィレヴァン店員で
本好きの主人公が
出会い系サイトに登録し、
知り合った初対面の人にぴったりな
本を紹介していく実録小説なのですが

ポップな色使いの装丁や
タイトルと裏腹に真面目で
人と向き合う中で自分と向き合って
自分を変えていく主人公の姿に
感動する素敵な本でした。




本の中で、
主人公がヘビーな状況を抱える
“あみちゃん”という女性と出会い、
その女性に合う本を心情を察しながら
捻出するシーンがあるのですが


「極限まで暗い作品にしか救えない人の心もあるから、この作品があみちゃんの心を癒してくれるといいな。」


という文を読んで、
そう、それそれ!と頷いた。



本や文章って
「救う力がある」といったら
恩着せがましいかもしれないけど
すくう(掬いとる、scoopのほうね)
の力があると思っています。


社会からはじき出されていたり、
底に沈んで埋まっていた感情を
こっちだよって下からすくい上げてくれる。

暗くて後味悪い作品でも
主人公の気持ちに共感したり、
自分では掴みきれないもやもやした
気持ちをうまく言語化してもらえることで
スッと楽になることがありますよね。



共感するのって
浄化と同じなんです


何かに、「うわ〜分かる!」と共感した
時の感覚を思い出してみて下さい。

共感と共に浄化され、
ほっとする安堵感を覚えて
それ以上考えなくなると思います。


共感することで、
カルマの粒がプチっと
弾けて消えるんですよね。



浄化するために、
この状態から脱するために、
何か行動起こすことだけが
正解じゃなくて

ただ、
「共感」するだけで
自然と負が消える場合もあります。



だから暗い気持ちの時は
無理して明るいものを選ばなくていいし
求める暗さに寄り添ってくれるものを
選んだほうが良いです。

孤独を感じた時は
孤独を共感させてくれるもの。


そこで共感することで
自分の中で浄化、そして気づいたら
消化しているんです。



なんでこう、暗い本、暗い音楽
求めちゃうんだろう?って時
ありますよね(笑)


そういう時は無意識的に、
自分の中の共感能力を使って
自分の中のカルマを浄化しようと
しているんです。



本でも、音楽でも、映画でも、
共感できるものを自分に
与えてあげてください。



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「何を読めばいいのか分からない」
という方にとっても、

『出会い系サイトで〜』は、
(巷では「であすす」の略で広まってるらしい)
本に興味持つきっかけになるから
オススメです。

私は、映画を選ぶ時は
評価の高いものを参考に選ぶけど
本はちがう。


本は、
「どれだけ多くの人が良いと言ったか」
よりも

「“誰が”良いと言ったか」
好きな人の言葉を参考にしてしまいます。


思考を寄せたくなるというか…


本って「閉じてる」という
ところも魅力的なんでしょうね。

心を覗くようで
気持ちを交換した気分になる。


皆さんのオススメも
よかったら聞かせてください。ニコニコ