今回はリクエストいただいた
「許す」ということについて
書いていきたいと思います。


「許す」というと
『なかったことにする』
意味で捉えがちですが

自分を傷つけた誰かのことを
自分の倫理に反する行為を
奪われてしまった尊厳を

『なかったことにする』
なんて、簡単に出来ないです。



なかったことにするなんて、
「私」の気持ち・存在自体を
なかったことにされるようなもの。



それを何も知らない誰かに
「許しちゃったほうが楽だよ」
なんて言われた日には…

少々口が悪いですが


おまえに私の気持ちが
分かってたまるかバーカ。

です。


素直になれなくてごめんなさい。
でもこれが私の素直な気持ちです。

頭ではわかっていても
できないから辛いんですよね。




そんな時私は、
許せなくてもいい
って思うようにしています。


許せない自分を
許してあげようと思います。



許そう、許そうとするとかえって
辛くなる時があります。

なぜならば
自分の“今の気持ち”を
見て見ぬ振りしているから。

今は気持ち”はただ、
わかってほしいだけなんです。

自分が自分の気持ちを
きちんとわかってあげないと。

その時の感情をちゃんと
味わいきってあげないと。


許せないよね、
許したくないんだよね、
それでもいいよって、



絵の具でも、黒色がいきなり
真っ白になることはないですよね?

今の気持ちは黒でいたいのに、
無理やり上から白を重ね塗りしたら
全体が汚くよどんでしまいます。


許すまでには
「拗ねる期間」「ねじれ期間」
いろんなグラデーションがあって
経過観察するしかないんです。

その先は…最終的には
「どーでもよくなる期間」かな。笑



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傷を応急処置で
片付けようとするのは可能です。

でも荒治療で放っておくと
結局しばらくたって疼きます。

傷を癒すには時間がかかるんです。
そして治っても傷跡は残るんです。



生きている限り、誰にでも
許せないことはあります。

誰にでも、必ず。


ただ、苦しんでいる人と
そうでない人がいるだけです。

そうでない人は
無意識的にどんな自分でも
「いい」と肯定できているから。


許せなくていい
許されなくてもいい
嫌ったっていい
嫌われたっていい

ネガティヴなままでもいい
ネガティヴじゃなくてもいい
変わらなくてもいい
変わってもいい

私はどっちだっていい。



いきなり取り除こうとするのは
つらいから、私はこうやって
“散らす”という手法を取ってます



「許す」とは、
「赦す」…大目に見る
語源は「緩める」からきています。


消せないことを、
先人たちは知っていました。

「緩める」
その対象は出来事や誰かではなく、
“自分の今の気持ちを” です。

一点に集中していた考えを
こうやって分散することで
少しだけ、ほんの少しだけど緩む
きっかけになったりもするなぁ…と。




許せない思い出を
なかったことになんか
一生できません。


ただ、
なくなりはしないけど


いつの間にか
きれいな
思い出に変わってる
ということがあります。


私の経験ではね…。


なくさなくてよかった思い出
なくならないのが正解だった思い出



今、大変かもしれないけど、
そんな「今」もきっと
大きな意味があると思います。


*****************


私の「許す」に対する考えは
こんな感じです。

腑に落ちても、腑に落ちなくても
どう思っていただいてもいいです。


とにかく私はいかなる時も
あなたをいいって肯定しています



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↑肯定ペンギン(笑)


リクエストありがとうございました