病名のない診察室
<あらすじ>かつて天才外科医として名を馳せた薗枝温は、最愛の妻を亡くした喪失感に苛まれる。失意の薗枝は『くこ医院』で診療を再開。原因不明の症状に悩む患者たちに漢方中心の診療を行うことで薗枝も自分らしさを取り戻していく…。<感想>以前も読んだことがある既視感とともに、再びのほっこり。漢方への興味が一気に増します。実際に西洋医学と東洋医学のハイブリッド化がどれくらい実現されているのかはわかりませんが、治癒という面においてはもちろんのことプラシーボ効果にも似た心に作用してくるような効能も期待大の世界なのではないかと思うと、病名がないと不調を訴えにくい現代社会においての心の大きな拠り所になるなと感じました。2021年24冊目。