こんばんは。

今年も色々の映画を観ました。

ここで書いてないものもあります。



先日観に行ったもので、気になったものがあったので、少し書きます。

  





    

「徒花」(あだばな)

(敬称略します)

監督•脚本

甲斐さやか


CAST 

井浦新 水原希子 永瀬正敏

三浦透子 板谷由夏

原日出子 甲田益也子 斉藤由貴他…。





↑映画のフライヤー頂いてきましたニヤリ




☆あらすじ(ネタバレあります)

※ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として一部の恵まれた上層階級の人間だけに、「それ」の保有が許されている。

「それ」とは、病気の人間に提供される全く同じ見た目の「もう一人の自分」(クローンですね)。



病に侵され、何もしなければ死を迎えることになる新次…。

「それ」を使っての手術をすれば、今まで通りの生活が出来ると説明を受けています。


手術の数日前より、施設に入所することになりました。

新次は、昔の出来事を夢に見たり、思い出してうなされることも…。

施設には、心のケアをするために臨床心理士のまほろが常駐しています。

彼女は毎日面談し、心の状態をチェックします。


ある日、新次は自分の「それ」に会いたいとまほろに懇願します。

規則では、「それ」に会うことは禁止されてます。

「先生に相談してきます」と、まほろは言います。

なんと、許可されました。

最初は、こちら側から様子を見るだけです。

(相手からはすりガラスで見えない)


見るだけでなく、会話をしたくなった新次…。

もちろん直接ではなく、ガラス越しで時間を決めて会うことに。

彼との会話や佇まいに癒されます。

彼は自分とは真逆の内面を持ち、(かつての自分にあったはずの心でもある)とても純粋で綺麗な心の持ち主でした。

そして、新次は今までの自分の人生を振り返るようになるのです。


自分が手術することによって、「それ」を殺すという選択になるということに…苦悩します。

彼からは、そのための自分なのだから、役に立てることがうれしいと言いました。覚悟はできています。

2人の様子を見ていたまほろにも変化が生じてきます…。そして、新次の下した決断は?

…話はここまでです。


主人公の新次は井浦新さん、臨床心理士のまほろを水原希子さん、医師は永瀬正敏さんが演じています。

板谷由夏さんは本当に最初の方だけ。少し残念。

斉藤由貴さんは、やはり存在感を出してきてます。

出演時間としては短いのだろうけど、インパクトある!!


観てすぐはなんとも思わなかったんですが、後からじわじわとくる映画…と、私は思いました。


人一人の命が無くなる

これは大きなことです。

そしてこの手術は、身体は健康を取り戻せても、脳の老化は止められない…ということ。

これこそ、厄介なことではないでしょうか?


だから究極的には、自分が生き続けるのではなく、クローンが自分として、まったく別の人生を生きてもらうような形になるのでは?とか、考えてしまいました。

新次からも「君が外に出ればいいのに…」みたいな発言が聞かれていましたから、その願望はあったのではないかな?と、推測されます。


しかし、ビックリですよね…。

自分と全く同じ人を見るのは…。

もう一人の自分に興味を持つのは、何となくわかる気がしますが…。

絶対にありえないけど、もし手術をするのなら絶対に会ってはいけないと思いました。

(心が揺らぐのは当たり前だと思う)

なぜその許可が下りたのかは謎です。



 ↓水原希子さんの映画デビュー作。

水原さん演じる緑は、とてもフレッシュで好感が持てました。

 



↓井浦新さんも出演していた映画です。

 

 




 ↓最近、永瀬正敏さん主役で映画化されてましたね。