こんばんは。
映画「正欲」の感想が下書きのままでした。
少しネタバレがあり、今回は長くなるので読みたくない方はご遠慮くださいね。
原作は朝井リョウさんの小説です。
原作は読んでいません。
映画は、最初は個人個人にスポットライトが当たります。
それが徐々に1つに繋がっていきます。
キャスト
桐生夏月…新垣結衣
佐々木佳道…磯村勇斗
寺井啓喜…稲垣吾郎
諸橋大也…佐藤寛太
神戸八重子…東野絢香
西山修…渡辺大知
寺井由美…山田真歩
那須沙保里…徳永えり
越川秀樹…宇野祥平
それぞれの事情があります。
寺井家のこととか、八重子のことなど…。
全部を説明するととても長くなるので、今回はあえて、夏月と佳道のことを中心に書きたいと思います。
実家で、両親と暮らしている夏月。
地元のショッピングセンターで働き、仕事場と家を車で往復する、代わり映えのしない毎日を過ごしています。
職場には妊娠中の同僚の沙保里がいて、さりげなく夏月にマウントを取ってきます(私の感じたことです)
そんな中、職場でかつての同級生たちに遭遇。
引っ越しするまで仲良くしていた同級生の佳道が、今は地元に帰ってきているということを知ります。夏月は昔を思い出します。
そして、同窓会で再会。
その後も夏月は相変わらず、鬱屈した日々を過ごします。
ある夜(大晦日)、些細なことで親と険悪なムードとなり、夏月はモヤモヤと怒りが頂点に達し、猛スピードで田舎道を車で走らせます。
そんな時に思いがけなく佳道と遭遇します。
2人はお互いの胸の内を話します。
その後、2人は地元を離れて、新しい住まいで一緒に暮らすことになります。表向きは夫婦として…。
ところが、ある出来事がきっかけで2人の平穏な日々が変わります。
佳道の事で、検事さんに呼ばれた夏月…。
まっすぐな目で検事を見つめながら、ゆっくりと落ち着きながら話し始めます…。
新垣結衣さんといえば、国民的女優さん。
その愛くるしい笑顔が素敵な方なんですが、映画の前半はほぼ笑いません。
もう、ほぼ顔が死んでます。
佳道に再会してからは、表情の硬さが徐々に和らいできます。
夏月と佳道はお互いを理解してくれるであろう人に出会えて、運命を感じた。
同志を得た。
人間って、一人では生きられない。
心を許せる人と出会い、よく語らい、人生を共にできることがとても幸せなんだと思う
恋愛とはまた違うけど、こういう助け合える関係というのも有りなんだろうなと思う。
秘密というものは人それぞれ待ってるし、誰にも触れられたくないことはある。
それが日常的に隠さないといけないもの、自分自身を押さえつけないといけないものであるのなら、なお息苦しいでしょう…。
検事の役は稲垣吾郎さん。
正義の人。悪を罰する立場にある。
犯罪は悪いことであるのは、事実。
人を傷つけたり、迷惑をかけているのなら…。
起こってしまった事実…事件についての捜査がまず一番でしょう。
その人自身の背景とか特別な趣向…。
それはどうしても、二の次になってしまう。
検事は疑うのが仕事だから、そうなってしまうのは致し方ないことではあります…。
だから、検事の立場でものを言ってるのだと、私は理解できました。
夏月や佳道だけでなく、寺井さんの家族も、八重子も、大也も、みんな幸せになりたい気持ちがある。
だけど、現実的にそれがうまく行かないことがある…。
当事者でしかわからない苦悩がありますね。
その人々の苦しい気持ちが伝わってきました…。
観てから結構経ちますが、まだ色々想うところがありますね…。
本当の素の自分を見せられる相手はいるのか?
心を許して話せる相手はいるか?
とかね…。
(だけど、あえて人に秘密を話さないことで自分を守っていることもあるとは思います)
長々と失礼しました。
先月と今月は、家で映画を観ることが多かったので、また書きたいと思います。