こんばんは。

お待たせしました。今回は映画の感想です。

まとめるのに時間がかかりました…。

とても長くなりますので、興味が無い方はスルーしていただくか、流し読みしていただけたら…と思います。


観た映画は

「福田村事件」(PG12)

PG12…12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要だと言う表示だそうです。

私個人の感想としては、12歳未満の方は観るのはおすすめしません凝視!!

こちらは実際に起きた事件を脚色して映画化したものです。

今回は1人で観てきました。

 


事前にレビューは見ずに映画館に行きました。

観ようと思ったきっかけは、関東大震災から100年ということと、キャストが魅力的だったのもあります。


まだ観てない方へ…

1つだけ注意しておきます。

後半にショッキングなシーンがあります。

私自身、観ていてとても辛く、何度かハンカチで目を覆いました。


★映画について

監督…森 達也氏

キャスト(敬称略いたします)

井浦新・田中麗奈・永山瑛太・コムアイ・柄本明・豊原功補・松浦祐也・水道橋博士・向里祐香・木竜麻生・東出昌大・ピエール瀧・杉田雷鱗・井駒星汰…他

千葉にある、福田村が舞台です。


様々な登場人物が出てきます。

夫を戦争で亡くした未亡人・その夫の弟

東京から来た若い夫婦(夫は福田村出身)

福田村の村長

讃岐から来た行商団

微妙な関係の父と息子(←気性がすごく荒い)、その妻と子

東京に出稼ぎに行っている夫を案ずる妻

東京から来た新聞記者など…。


いろんな人の視点で話が進んでいきます。

村特有の、普通の日常生活が続きます。

良い意味では、昔からの住人が多いから安心して暮らせる、悪い意味では視野が狭くなりがち、よそ者には冷たいです。


関東大震災が起き、それは福田村にも影響を及ぼします。そこから村の中に変化が起こりはじめます。

そして、その日はやって来た…。

普段は別々の場所で過ごしていた人が、ある出来事をきっかけに、一瞬にしてわっと1ヶ所に集まります。

…あらすじはここまでにします。


★キャストについて少しだけ紹介。

井浦新さん・田中麗奈さん

私のイメージですが、田中麗奈さんは黒髪で凛としたイメージがあります。

あの時代(大正時代)には風変わりだったであろう洋服に身を包み、日傘を差していて、品がある奥様の雰囲気が良かった。

井浦さんは心に傷を持つ繊細な男性というのを上手く表現されていた。


永山瑛太さん(行商団のリーダー)

少し見た目がきれいすぎるかな?もう少し泥臭い感じでもいいような気がしました。

リーダーは普段はどちらかと言えば静かなのに、一番声を荒げたシーンがありました。

「◯◯人だったら、◯◯してもいいんか!?」というセリフ…。(あえて言葉の一部を伏せておきます)

すごく胸に響いた。まだ頭の中に残ってる…。


松浦祐也さん

この映画で一番悪く目立っていたし、あの顔は忘れられないわ…。

観ながら何度かイラっとしてしまった。

すごい演技がリアルです。

こんな人いそうっておもいました。


杉田雷麟さん・井駒星汰くん

2人は行商団体の中にいた青年・少年です。

この2人の演技もですが、行商団の方々の演技には特に注目して見て欲しいです。

本当に観ていて胸が痛くなった。


その他の人については、説明すると長くなるので、今回は省略いたします。

皆それぞれ、好演していたと思います。


事実を知ってほしいという意味で、日本人なら1度は観てほしい作品ではあります。


始めにも書きましたが、映像として目で観ると、かなり強い衝撃を受ける方もいらっしゃると思います。(カラー映像なので、余計に強い印象として残る…)

これは…演じる方々も大変だったと思います。


あの場にいたら自分が何を出来るのか?と考えさせられました。

登場人物全員が、本来は悪ではない、普通の人たちであること…。

この映画は他人事ではない。

誰もが、流されて悪の方へ豹変してしまう危険をはらんでいる…(私個人の感想です)。


森達也監督はドキュメント作品を多く作ってきた方です。

過去にはオウム心理教に密着し、ドキュメントとして映画にしています。


 

 



 

 

近々であればこちら↓

佐村河内 守氏とその周囲の人が出てきます。

 

 


一般人なら、なかなかその方面には踏み込めないですよね…。監督は批判も覚悟の上だとは思いますが…。


ドキュメント映画の難しいところは、ありのままを撮るだけでなくて、中立的な立場(ニュートラル)で全体を見るということでしょうね…。

そして、私は初めて知ったのですが、ドキュメントとノンフィクション、少し違いがあるようです。


↓詳しくはこちらをお読みください

 


大体、映画を観に行ってから月日が過ぎると、印象が薄れていくものなのですが、この映画はまだ鮮烈に残ってます。


興味のある方はぜひ観てみてください。