先日観た映画「プロミスト・ランド」の感想。


ガス・ヴァン・サント監督&マット・デイモン主演という、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のコンビによるヒューマンドラマ。次世代エネルギーとして注目を浴びるシェールガスの採掘のため、田舎町を訪れた男が同地の人々との交流を通し、人生を見つめ直すようになる姿を描きだす。マット・デイモンは脚本と製作も担当。

社会派ドラマで、じっくりと観る作品。じんわり、ジーンとする映画でした。ストーリーとしては大きな起伏もなく、どちらかというと淡々と進んでいくタイプ。マット・デイモン演じるスティーヴの心情の変化、そして人生の転機をひしひしと感じさせてくれ、内容も色々と考えさせられるものとなっています。田舎町でもお金さえあれば、こんな惨めな思いをしなかったのに…。そう思うから本気でみんなの役に立っているという信念を持って働いてたんだろうな。正義感があって、ソツがなくてあっという間に人の心を掴む器用な好青年とは違う。その純粋さを利用されていたんだよね。さびれた田舎は確かに起死回生を願っている。でも、大企業なら、目先の利益に捉われず、汚染せずに発掘する方法の開発にこそお金を使って欲しいものです。

やっぱり世の中お金じゃない。なんだか心が浄化された気分でした。
先日観た映画「めぐり逢わせのお弁当」の感想。


インドを舞台に、誤って配達されたお弁当をきっかけに、孤独や悩みを抱えた男女が交流を深めてゆく姿を描いたドラマ。インドのみならずヨーロッパ各国で大ヒットを記録した。出演は4ヶ月にも及ぶオーディションの末に選ばれた舞台出身のニムラト・カウル、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のイルファン・カーン。

一番リアルなインドが観れます。東京を超える満員電車。街並み、人、人、人。それにお弁当集配システムが凄い。本当に正確なの?って思ってしまいましたが、届け先が間違うことは600万個に1つの確率だとか…。お弁当も色んな種類で、お皿にあけて頂くんですね。今のインドを知る情報が盛り沢山。

見知らぬ男女が、お弁当の誤配達をきっかけに知り合い、手紙のやり取りを通じて惹かれあっていく様がとても自然に描かれていました。文通で顔も知らない人へ自身の悩みを打ち明ける。会いたくなるのも当然だけど、声をかけずに遠くから見守る。でも、その理由が切ない。時々物語の箸休めのような存在の同僚が良い味を出していました。いったい2人はどうなっていくのか…。やきもきしながらラストまで飽きることはありません。また、余韻の残るラストが印象的で、唐突な歌も踊りもない100%脚本勝負のインド映画でした。