先日観た映画「監視者たち」の感想。


犯罪組織を監視する警察の専門チームと彼らの監視の目をくぐり抜ける犯罪グループとの攻防を描いたクライム・サスペンス。香港映画「天使の眼、野獣の街」の韓国リメイク。監督は「ひとまず走れ!」のチョ・ウィソクと「アメノナカノ青空」などの撮影を手がけたキム・ビョンソ。「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソンが完全犯罪を成し遂げる犯罪グループの冷徹なリーダーを演じ初の悪役に挑戦。直感的な監視チーム班長を「シルミド/SHILMIDO」のソル・ギョングが、並はずれた記憶力と観察眼の持ち主である女性刑事を「王になった男」のハン・ヒョジュが、若手刑事をK-POPグループ「2PM」のジュノが演じる。

シンプルなストーリーなのに面白い。始まりからハラハラドキドキ引き込まれました。間延びせず、最後まで楽しませてくれて、ストーリー、映像、出演者共に凄く良かったです。韓国映画にしては珍しく血が流れない、スタイリッシュな映画でした。

監視のみの仕事…。警察官ではありますが、別件には目をつぶらなくてはいけない。監視は、たとえ任務外の事件に遭遇しても立ち入ってはいけない。感情との葛藤に負けてはいけない。そして気付かれたら外れる。監視者たちと犯罪グループとの駆け引きは全編、息もつかせぬ緊迫感でした。

「私の頭の中の消しゴム」で好きだったチョン・ウソンが初の悪役でまたカッコ良かった。寡黙なリーダーで、インテリな感じなのに、非情なことを顔色ひとつ変えずにやってのけます。この人の存在感に圧倒されました。
犯罪を計画するときの、頭の中でのシュミレーションや主人公たちが犯人を徐々に追い詰めていく場面など、どのシーンをとっても見ごたえ充分。

サスペンス・アクションとしてオススメの一本。現代社会の怖さを知る作品でした。
先日観た映画「フランキー&アリス」の感想。


自分の中に別人格を持つ解離性同一性障害に苦しむ女性の実話を基に「チョコレート」のハル・ベリーが自らプロデューサーを務め主演するヒューマンドラマ。監督は「アレックス・ライダー」のジェフリー・サックス。共演は「エクソシスト ビギニング」のステラン・スカルスガルド、「スティール・マグノリア」のフィリシア・ラシャド。

今でこそ解離性同一性障害って言葉も認識されていますが、昔は理解されにくいだろうし、もっと昔になると動物憑きとか言われていて全く理解されないものでした。
人間なんて複雑だし、多面性を持っていても不思議はないけど、その人その人の記憶が無くなってしまうのは大変なこと。実話ならではの衝撃もあり、幼少・思春期のトラウマは後々までその人の人格や人生を変えることになるのだと考えさせられる作品でした。

主演のハル・ベリーはプロデューサーも務めていて、思い入れが深いのか演技も鬼気迫っていて釘付。彼女、まさかもう48歳とは…。そうは思えない美しさと圧倒的な演技力に打ちのめされました。
こんな40代になりたい!