パク・ヨンハくんの突然の訃報にショックを受けてから

やっと2日が経ちました。

今でも一人になると突然に涙がこぼれ、

『私ってかなりのファンだったんだな…』と、

今さら気づかされたりします。

彼のコンサートを見たのは一度だけ。

5年前、お友達の大桃美代子ちゃんに

『千絵ちゃん、パク・ヨンハ好きだったよね? 
コンサート招待状もらったんだけど一緒に行かない?』

と誘ってもらい、『行く行く~!』

と国際フォーラムにいそいそ出かけたのでした。

会場には韓国からご両親も見に来られていて、

息子の日本での活躍をとても嬉しそうに見ておられました。

終演後、知り合いの関係で楽屋で彼に会わせてもらいました。

その時のことは以前の私の楽天ブログ(2005,2,4)でも書きましたが、

ヨンハ君は顔が本当に信じられないほど小さくて、

素直そうなまっすぐな目をキラキラとさせていました。

私は本当はミーハー気分で舞い上がっていたんだけど、

たまたま私と所属レコード会社が一緒(ポニーキャニオン)だったので

まわりに顔見知りのスタッフが大勢いてウキウキの本心を出す事ができず、

先輩気取りで『色々大変だろうけど頑張ってね!』

と、一言声をかけて握手しただけでした。

『アリガト ゴジャ~マス! ガンバリマス!』

たどたどしい日本語で深々と頭を下げ、両手で握手をしてくれたヨンハ君。

なんて礼儀正しいんだろう!

その時から『この子を応援していこう!』と心に誓った私なのに…、

時々車でレコードを聞いたり、ドラマをレンタルで見るくらいで、

コンサートには行かなかったな…。

たまたま先日発売された私のアルバムとヨンハ君のシングルが

同じ発売日(5,19)でキャニオンの新譜の欄に並んでいたのを

わ~い!ヨンハ君と一緒の発売日だ~!と喜んでいました。
(売り上げは桁ハズレに違うけど…(^_^;))

こんないい加減なファン、ファンとは言えないね…。

この程度の私でも今回の彼の死はこんなに悲しくてツライのに、

ずっと応援し続けてきて、コンサートのチケットを手に、その日を

楽しみに楽しみに待っていたファンの方のショックを思うと、

胸が張り裂けそうです。

特にヨンハ君のファンは結構年配の方も多くて、

息子を見守るかのように生き甲斐にしてる人が多かったのに…、

この現実はあまりにも酷ですよね。

本当に心配です。

自分のお母さんや知り合いの方でそんな人がいたら、

側にいてただただ泣かせてあげて下さい。

時間とともに、きっと“新しいファンのかたち”をみつけて

立ち直るから。

韓国の葬儀場にかけつけ、泣いている日本人のおばさまたちをTVで見て、

ひどい事を言っている人もいるようですが、

そんな心ナイ事を言える人には本当に腹が立ちます。

日本人だろうが韓国人だろうがアメリカ人だろうが、

男だろうが、女だろうが関係ないと思う。

一人の人間のファンになっただけなんだから。

自分の人生が辛くて、タレントの歌や笑顔に救われ、

応援することを生き甲斐にしてきた人もいるんだから。

でも、だからこそタレントというは責任重大ですね。

人の心を照らす光であり続けるために強くなくちゃいけない。

私もアイドルの頃、たくさんの人に応援してもらいました。

アルバイトで貯めたお金で一人で何十枚もレコードを買って

サイン会に来てくれる子もいました。

嬉しいけど申し訳ない気持ちになった。

“ありがとう”の気持ちを言葉だけでは伝えきれず、すべてにサインを

書く事しかできなかった私。

私が歌う所、歌う所すべて新幹線でかけつけてくれて声援してくれた子もいた。

似顔絵をすごく上手に書いて送り続けてくれる子もいた。

『ラジオで千絵ちゃんの声を聞くと元気になるんよ。
 身体に気をつけて頑張ってね』

と手紙をくれるおばあちゃんもいた。

今さらながら本当にありがとうございました。本当に嬉しかった。

時が流れ、ファンでいてくれた人たちも社会人になり、結婚して、

子供ができたりして、

今も時々、こんなオバちゃんになった私のブログをのぞきに来てくれている。

本当に嬉しい。頑張らなきゃと思うし、幸せでいなきゃと思うし、

みんなも幸せでいてね!と心から思います。


なんだか今日は長くなっちゃったなぁ。

パク・ヨンハ君の死から色んな事を考えました。

桜田淳子さん以来、珍しくファンになった人だったので、

私も今はまだ

『ご冥福をお祈りします』と簡単には過去の人に出来ないけど、

少しずつでも元気になっていこうと思います。