アドテクのその先に① | マイクロアドの社長のアメブロ

マイクロアドの社長のアメブロ

株式会社マイクロアド社長の渡辺健太郎のブログです。
広告プラットフォーム・アドテクノロジーの会社をやっています。


先日のAdtech is Dead. のブログエントリー後
次は何をやるのかという質問を頂くことが多いです。
直近の事業に関しては随時リリースを出しますが
もう少し未来の話もブログに書いておこうと思います。

とりあえず一回目は
色々な物を無料にして行く=いろんなものをメディアにすること
について。

例えばLCCで移動のコストが極限まで安くなっています。
移動のコストが安くなり利用者が増えて行く。
そうすると移動にたいして課金をするビジネスから
その上で別のビジネスを作って行くような変化が起きてきます。

ネット回線が普及して行くとインフラビジネスから
その上で行うコンテンツビジネスになって行く。
そうするとLCCは飛行機ではなくメディアになって行く。
これはインターネットの構造に似ていると思います。

ネット接続費用=航空運賃
だと考えてこの費用がどんどん安くなりユーザー数が拡大していくと
その上でメディアビジネスを展開できるようになる。

ネット接続の費用とスピードが大幅に改善した結果
広告、EC,コンテンツ課金のマーケットが爆発的に拡大したように
そういう世界は航空業界にも起こると思います。

航空会社は機内誌や会社によってはマイレージ会員向け会員誌というメディアを持っています
また機内販売や免税店などの物販のプラットフォームを持っています。

利用者が爆発的に拡大すればビジネスモデルが航空券の課金から
広告や物販のモデルに変わっていく可能性があるという話。

そうすると航空券はさらに安くできるし無料化できるかもしれない
ということです。

広告モデルのプラットフォーム使って航空運賃を下げたり
無料にできるかもしれない。
これはテクノロジーで広告効果を効率化するということではなく
広告モデルのプラットフォームを新しい領域に投入することで
色々なものを無料化したりメディア化したり出来るという可能性の
話です。

需給に応じてダイナミックに価格が変動する航空券、それ意外でも
ホテルなどのある種の空き枠をマネジメントする必要のあるビジネス
とRTBとの相性は良いと思います。

そんな遠くない将来、こういうことも手がけるようになると思っています。