昨年はロンドンプラン-バレリーナ-シルフィードレーヴの4-9-11番人気馬が1-2-3着でクビ差4着に1番人気のプロトポロスが入る波乱の結果。
2021年はナムラクレア-スリーパーダ-アネゴハダの4-3-8番人気で決まって、1番人気ショウナンマッハは7着。
2020年(重)はメイケイエール-モントライゼ-フォドラの2-1-5番人気で決まり、
2019年(重)はマイネルグリッド-トリプルエース-ラウダシオンの3-2-4番人気で決まったが、1番人気カイルアコナは5着だった。
2018年はファンタジスト-アズマヘリテージ-ミヤジフィールドの3-13-9番人気で決まって、1番人気シングルアップは6着だった。
結果的に速い上がりを繰り出した馬が上位に来るレースで、ゴール前で接戦になることも多い。
速い上がりが使えて、接戦に強そうな馬……ってのは一体誰なのでしょうか?
そんなこんなで、出走各馬の気になるところを……。
1番テイエムチュララン……リアルインパクト×テイエムチュラサン/タイキシャトル、半姉にテイエムチュラッコ。畑端厩舎。収得賞金は900万円。
ここは3戦目で、前走は小倉芝1200mのひまわり賞(2歳OP・九州産馬限定)で、2番人気1着。
すっと先頭に立ち、直線は外へ行くなどフラフラ走りながらも逃げ切って勝利した。
騎乗した太宰騎手のレース後コメントは「(ここでは力が)抜けていますからね。今日もフラフラしながらでしたからね。能力があります。その辺りが改善していけば伸びしろもあるので楽しみです」というもの。
新馬戦は同じく小倉芝1200m・九州産馬限定で4番人気1着。同騎手のレース後コメントは「普段から難しいところがあります。最後の直線もずっとフワフワしていました。能力はあるので、次も楽しみです」というものだった。
母のテイエムチュラサンは九州産馬限定の小倉芝1200mの新馬戦を2番人気で逃げ切り勝ち、フェニックス賞は5番人気10着だったが、ひまわり賞で1番人気1着。次走阪神JFは14着で桜花賞は16着とクラシック路線では厳しかったが、アイビスSDで51キロを味方に7番人気で勝利した馬。
テイエムチュラランはチュラサンよりもデカくてスマートな印象。この枠だけにすっと先頭に立ちたいだろうし、行く気になれば行けそうではあるが……。
中1週からの連闘というのは、いくら小倉に滞在しているからといって、2歳牝馬には厳しいローテではあるまいか?
太宰騎手の継続騎乗。
タイキシャトル絡みは小倉芝1200mでは買っておきたいし、九州産馬で九州産馬限定レースでしか走ってない上に失礼ながら鞍上の名前だけでは人気にはなりそうもない太宰騎手ってことで、人気がなければ馬券に入れておきたいとは思っていたけど、昨日は微妙な5番人気だったのだが、現在は7番人気。
2番フォルテローザ……サトノアラジン×ヒップホップスワン/Tiz Wonderful。ノーザンF生産馬。斉藤厩舎。収得賞金は0円。
ここは2選目で、前走は小倉芝1200m・牝馬限定の新馬戦で、1番人気3着。
外目の枠から内に行って道中は5-6番手。直線で外目に出して伸びてはいるのだが、届かずの3着だった。勝ったのは逃げたセイウンデセオで52キロの今村騎手、2着は同馬の後ろを走っていたミライハーモニーで51キロの河原田騎手。対してこの馬は55キロだったしなとは思ったりもする。
騎乗した団野騎手のレース後コメントは「自分の脚は使ってくれました。レースぶりは大人びています。順調にいけば勝ち上がる馬です」というものだった。
団野騎手の継続騎乗。この枠だし、前目の内でじっとしていれば最後に突き抜けるとかないだろうか? 未勝利だから当然よねの8番人気だが?
3番セイウンデセオ……ヴィクトワールピサ×ラソ/パイロ、半兄にセイウンダマシイ、母の半妹にケイサンフリーゼ。吉村厩舎。収得賞金は400万円。
ここは2戦目で、前走は小倉芝1200mの新馬戦・牝馬限定に出走して4番人気1着。先頭に立って逃げ切り勝ち。
騎乗した今村騎手のレース後コメントは「自分のなかでは期待していた馬でした。今朝、馬場を歩いたら、去年のような前残りの馬場と感じました。ただ、この馬はテンからダッシュがつくような馬ではありませんから、気合いをつけて出していきました。水曜日の追い切りでゲートを出しているぶん、反応も良かったです。レースでは言うことはありません。2歳離れして乗り味も良い馬です。緩いところがあるぶん、将来的にまだまだ楽しみな馬です」というものだった。
今村騎手の継続騎乗。
52キロから55キロに斤量アップで、前走のように楽に逃げられるかと考えると、どうだろうか? でもって昨日のレースを見た感じだと、前残り馬場とは言えないように思えるのだが、どういうレースをしてくるか?
4番ドナヴィーナス……スワーヴリチャード×スパイチャクラ/Shamardal。庄野厩舎。収得賞金は400万円。
ここは3戦目で、前走は小倉芝1200mの未勝利戦で1番人気1着。すっと先頭に立っての逃げ切り勝ちだった。
騎乗した川島騎手のレース後コメントは「天性のスピードで走っている感じです。もう少し体も使えて、走り方も覚えてくれば、より良いと思います。(現役時代にスワーヴリチャードを管理していた)庄野調教師がスワーヴリチャードの産駒で勝つのは初めてだそうで、勝てて良かったです」というもの。
新馬戦は阪神芝1200m(稍重)で5番人気2着。
先頭に立って軽快に逃げたが、直線に入ってミルテンベルクに並びかけられて交わされるとすっと突き放されてしまった。
同騎手のレース後コメントは「調教からスピードの良さを感じていました。スタートを上手く切ってくれましたが、勝ち馬は強かったです。この馬も最後まで止まらず走っています」というものだった。
川島騎手の継続騎乗。
今度はミルテンベルクを逆転できるか??
5番キャンシーエンゼル……バゴ×ヴォルドニュイ/Sky Mesa、半姉にスパークルアイズ、いとこにデルタバローズ、母のいとこにウォータールグラン。鈴木孝志厩舎。収得賞金は400万円。
ここは2戦目で、前走は中京芝1200mの新馬戦で1番人気1着。
ゲートをすっと出て先頭に立ったところを外からニシノミョンヌが交わして先頭に立ち、道中は2番手でレースを進めた。直線で前に並びかけ、坂を上がってぐいっと抜け出して勝利した。上手なレースで余裕の貫禄勝ちって感じでしたね。2着にキャンシーエンゼルの後ろを走っていたアートフォームで、道馬は2戦目に小倉芝1200mで勝ち上がっている。
騎乗した岩田望来騎手のレース後コメントは「スピードがありますし、ゲートも速かったです。調教の本数はやっていませんでしたが、牧場でしっかり乗り込んでいて、仕上がりは早かったです。母系は短距離なので、距離は1600mまで行けたらいいと思います。レース振りは注文をつけるところは何もなく、テン良し中良し終い良しという内容でした」
岩田騎手はアスクワンタイムに騎乗するため(?)松山騎手に乗り替わり初騎乗。これは鞍上強化なのかしらん?。
松山騎手は昨年、4番人気のロンドンプランでこのレースを勝利。なんだけど、冒頭で書いた1番人気7着のショウナンマッハ、1番人気6着のシングルアップに騎乗していたのが松山騎手だったりする。まぁだからなんだってことではあるし、昨年1番人気で4着のプロトポロスは福永騎手、2019年の1番人気5着のカイルアコナに騎乗していたのは川田騎手なので、むしろ迷ったからといって騎手で買うのは危険って教訓のような話かも? そもそも今回は1番人気でもないし、去年と同じ4番人気ですし。
前走に関しては、ニシノミニョンヌが失速したというのもあるけど、坂をグイグイ上がって上がりきってからもうひと伸び的な感じで勝利したので、ここでも期待できそうか。
6番パッシングシャワー……Iffraaj×Rainwept/Frnkel。安田翔伍厩舎。収得賞金は400万円。
ここは2選目で、前走は小倉芝1200mの新馬戦で2番人気1着。
ゲートの出はイマイチで、4-5番手を走っていたが、気がついたら抜け出して先頭に立ってゴールしたって感じのレースだった。
騎乗した西村淳也騎手のレース後コメントは「良い馬に出会えました。すごく頭が良くてどんな競馬もできます」というものだった。
パワフルなタイプだけど、まだ緩いよね〜って感じだったんだけど、勢いづいたらあれよあれよって感じで先頭に立っちゃっ立って感じがした。もしかしたらとっても強かったりする?
西村淳也騎手の継続騎乗。前走よりも周りが速そうなので位置どりが鍵かと思われるが(スタート遅い前提)、悪くないんじゃないでしょうか、って3番人気ですね。
7番ビッグドリーム……ビッグアーサー×アンナベレンナ/Tale of Ekati、全兄にビッグシーザー。西園厩舎。収得賞金は400万円。
ここは2選目で、前走は福島芝1200m新馬戦で1番人気1着。
デカい馬っていうか、明らかに太く見えたのだけど、でもってレースは楽勝したのだけど、この馬はただ回ってきただけって感じだった。
騎乗した幸騎手のレース後コメントは「調教通りしっかり動けましたし、すごく追ったわけではありませんが、追ってからも反応が良かったので楽しみです」というものだった。
幸騎手の継続騎乗。
新馬戦が福島だし、相手も微妙だったしってことで、1番人気ではあっても4倍と微妙なオッズになっているものの、この馬は確かに強いとは思うのですよ。ただ、小倉2歳Sで勝ち負けってイメージかなぁと考えると、もうちょっとパワーが活きるコースの方が良いのではないだろうかとかとも思ったりするんですよね。そもそもなぜわざわざ新馬戦を福島まで行ってるんですかね? 西園厩舎は先週までの新馬戦で、12回走って(5.1.3.3)という成績なのですが、福島で4回走って2勝(芝1200m)、後の勝利は阪神ダート1200m、函館芝1200m、新潟ダート1200m。ビッグドリームの出走した7月2日の前日に中京でも芝1200mの新馬戦(1着馬はクリノハレルヤ)があったのですが、出走したエクストラパックは3番人気4着。ビッグドリームは確実な勝利を目指して福島まで行ったってことですかね? 幸騎手がラジオNIKKEI賞で福島に行くのに合わせただけかもしれませんが。そんなことをグダグダ書いてみましたが、そんなこんなでこの馬なんかちょっと罠っぽさを感じるところが……ってそれこそ罠かしらん?
8番メイプルギャング……War Front×Crimson Maple/Rahy。中竹厩舎。収得賞金は400万円。
ここは3選目で、前走は新潟ダート1200mの未勝利選で1番人気で1着。スタートダッシュを効かせて内のコパノマイアミを見ながらレースを進め、抜け出して勝利した。
騎乗した角田大河騎手のレース後コメントは「ダート替わりでした。多少外に張る面はありましたが、何とかしのいでくれました。良かったです」というもの。
新馬戦は阪神芝1800mで、6番人気5着。先頭に立ってレースを進めたが、直線で失速して5着。勝ち馬は、札幌2歳Sに出走したギャンブルルームで、他馬が開けた内ラチ沿いをグイグイ伸びての勝利だった。
横山武史騎手、角田大河騎手ときて、今回は角田騎手の継続騎乗。
キレキレという感じはしないのでダート変わりも良かったのだろうけど、初戦は芝がダメだったというよりは距離が長かったんじゃないかとも思える負け方で。パワフルなタイプに見えるが、初戦はちょっと太いようにも思えたし。
ビリ人気っていうほどの差があるとは思えないのだが?
9番ミルテンベルグ……モーリス×ベルレンケッテ/ディープインパクト。ノーザンF生産馬。キャロットF。武英智厩舎。収得賞金は400万円。
ここは2戦目で、前走は阪神芝1200mの新馬戦で、1番人気1着。
道中はドナヴィーナスの2番手でレースを進め、直線に入ると並びかけて突き放して勝利した。
騎乗した藤岡康太騎手のレース後コメントは「スタートを上手に出てくれました。返し馬からそうだったのですが、真面目過ぎるところがあって、何とかなだめながら進めました。上手に我慢してくれて、直線は脚を見せてくれました。今後が楽しみになる勝ち方でした」というもの。
母のペルレンケッテは京都芝1400mは3戦3勝、というか全4勝が全て1400mという馬だった。別に関係ないけどね。
藤岡康太騎手の継続騎乗。あまり2歳重賞のイメージないなと思ったけど、函館2歳Sはアクティブミノルで、新潟2歳Sはウーマンズハートで勝利している。ちなみにどちらの馬も2戦目で、どちらの馬も乗り替わり初騎乗だった。ってこれも別に関係ないけどね。
ミルテンベルグにとって小倉芝1200mが最も力を発揮できるコースかというのはわからないけど、小倉も最終日だしスピードとパワーのある馬がいいんじゃねってことだとすれば、人気でも有力ってことでしょうか? こっちが1番人気じゃないのか、と思ったりする2番人気。
10番アスクワンタイム……ロードカナロア×ディープインアスク/ディープインパクト、全兄にファンタジスト、全姉にボンボヤージ。梅田厩舎。収得賞金は400万円。
ここは3戦目で、前走は中京芝1200mの未勝利戦(稍重)で1番人気1着。
出遅れってことではないが、よいしょって感じでゲートを出て道中は4番手-3番手でレースを進め、直線で先頭に立って押し切った。
騎乗した岩田望来騎手のレース後コメントは「スタートを五分に決めて、2着馬の後ろにつけました。終いも伸びる意識を持っていました。まだフラフラするところもありましたが、しっかり勝ち切ってくれました。5馬身差ありますが、まだ余裕がありました」というもの。
新馬戦も同コース(重)で2番人気2着だったのだが、この時は「ポジションが後ろからになりました。最後は伸びていますのでポジションが取れれば、もっと僅差になったと思います」というコメントだった。
直線は外から伸びたものの、クリノハレルヤに逃げ切られて2着だった。ちなみにクリノハレルヤに騎乗した川田騎手はこのレースで1900勝を達成した。
岩田騎手の継続騎乗。
全兄ファンタジストは2018年の小倉2歳Sの勝ち馬で、中京芝1200mの新馬戦を勝っての参戦だった。
アスクワンタイムは新馬戦-未勝利戦で重-稍重で走っていて、良馬場ならもっと切れる脚が使えるかもしれないし、何と言っても小倉が得意な兄と姉がいるわけだし、そりゃあもう兄弟制覇しちゃっても良いんじゃない?
と思うわりには意外に人気がないのは、イマイチ前に行けないし、後ろからだと届かなさそうってことなのかしら?な5番人気。
その他登録があったのは以下の2頭。
マニーブルース……ディーマジェスティ×ティンクルチャーミ/スウェプトオーヴァーボード。小手川厩舎。収得賞金は0円。
ここは2戦目で、前走は小倉芝1200mの新馬戦で6番人気2着。
騎乗した団野騎手のレース後コメントは「返し馬に行く前に立ち上がったりと幼いところを見せていましたが、返し馬でいいスピードを感じました。うまく運べていましたが、コーナーで内にもたれてみたりというところはありました。最後はこの馬が伸びたぶん、相手も伸びたのだと思います。でも初戦としてはいい内容のレースだったと思います」というものだった。
本日小倉2Rに西村騎手を背に走ったが、7番人気9着だった。
ジャスパーノワール……Frosted×Funny Bay/Medaglia d'Oro。森厩舎。新潟芝1200mの新馬戦の抽選に外れて未出走。
昨日の小倉5R、芝1200mの新馬戦に出走して2番人気6着だった。
そんなこんなで、勝つのは9番ミルテンベルクか10番アスクワンタイムではなかろうか。
相手は6番パッシングシャワー、5番キャンシーエンゼルではあるまいか。
でもって、そんなにものすごく力差のあるメンバーとも思えないので、2番フォルテローザ、8番メイプルギャングが突っ込んできてもおかしくないのではないかの穴候補。
馬券は、馬連と馬単、ワイドで
9番ミルテンベルクと10番アスクワンタイムからまずはお互いを買って、その他相手に6番パッシングシャワー、5番キャンシーエンゼル、2番フォルテローザ、8番メイプルギャング。
3連系は1列目に9番ミルテンベルク
2列目に10番アスクワンタイム、6番パッシングシャワー、5番キャンシーエンゼル
3列目に+2番フォルテローザ、8番メイプルギャング。
オッズを見ると、7番ビッグドリーム絡みでも意外に付くので、わざわざ切らなくてもとはいう感じではありますが。
1番テイエムチュラランは応援したいけど、今回はやっぱりローテが気になるので次回以降に改めて応援ってことで。逃げ残りなら4番ドナヴィーナスが気になるけど、でもまぁ残れないだろうということで。
全く関係ないけど、昨日の札幌2歳Sの馬場入場を見ていたら、誘導馬がモンストールだったんですよ。あぁモンストール、新潟2歳Sで善臣先生を背に勝ったよね……あぁ本日の新潟メインに善臣先生出てたな……ラブリークイーンかぁ……で、新聞を改めて眺めてしばし考えて、やっぱり買い目に入れませんでした。気になった時は100円でも勝っておけってことですよねってことを改めて思ったわけです。
そんなことやってたら、お金がいくらあっても足りないじゃんってことでもあるのですが、ふっと思ったことが馬券に結びつくことって、意外とありませんか?
ということで、あとはパドック要注意で、最終的な馬券は決めたい小倉2歳Sなんですが、どうでしょうか?
※レース後コメントは全てラジオNIKKEI・競馬ニュースからの引用です。