短距離は前に行ってナンボ、中・長距離はノーザンF生産の人気馬で仕方なしだった6月22日の新馬戦 | ウマブロbyアミュレット

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先週の除外馬がどれだけ出てくるかに注目だったが、それ以上にグランアレグリアの弟に注目が集まっていた、この日の新馬戦。

姉より長い1800mでのデビュー戦でしたが……強かったですね。

 

 

◆上手に競馬を進めて勝利

函館5R、芝1200m(Aコース)。牝馬限定。良(雨)。

1着・パフェムリ……ヴィクトワールピサ×ジャングルポケット、母の半兄にマッキーバッハ。

菱田騎手、岡田厩舎。

2着・ダウンタウンスピカ……ロードカナロア×シティジップ、母の半兄にヘニーハウンド。

横山武史騎手、池上厩舎。

3着・ダンツシルビア……キズナ×サクラバクシンオー、半姉にダンツキャンサー、半兄にダンツゴウユウ、いとこにハナズリベンジ。JRAブリーズアップセール出身。

岩田康誠騎手、谷厩舎。ちなみにこの兄弟のダンツ馬は谷厩舎の管理馬だったりする。

勝ち時計は1分10秒2。前後半の3ハロンは34秒8-35秒4。

14頭立てで、5-3-1番人気での決着。

 

勝ったパフェムリはタートダッシュ良く飛び出したが、内からダウンタウンスピカがスーッと前に出てきたので、その後ろにつけて内ラチ沿いの2番手で競馬を進めた。直線に向いてやや外目に出してダウンタウンスピカを交わすと突き放して勝利した。

スタートを決めて良い位置を取ったのが勝因と考えられる。パドックでは前脚の出も良く良い感じで歩いていた。

2着のダウンタウンスピカは横山武史騎手らしく一歩目はそれほど速くなかったがそこからスーッと前に出て行って先頭でレースを進めた。パフェムリに交わされて突き放されてしまったものの2着は確保。

3着に1番人気のダンツシルビアで、1番枠からゲートの出がゆっくりで、内ラチ沿いの4番手、全体としては7番手での競馬となった。4コーナーで外に出され、直線に入って内に進路を取ろうとしたがやっぱり無理って感じですぐ外に戻り伸びるも函館の短い直線ではダウンタウンスピカに1/2差まで迫ったところがゴールだった。

パドックでは尻尾をブンブン振り回していたりしたが、キズナとサクラバクシンオーならもう少しコロンとしててもと思うところだが割合スッキリしていて良い感じだと思った。ブリーズアップセール出身ということもあるだろうが、雰囲気はとても良かった。

2番人気で4着だったオメガシュプリームは、ぐっぐっと力強さを感じさせるパドックだった。道中はパフェムリのすぐ外にいて直線では伸びずって感じで、新馬戦は回ってきただけという感じのレースではあった。

先週の競走除外組はフィロスのみ。サクサク歩いて雰囲気は悪くなかったが、先行してずっと外目を回っていたこともあるのか、最後は伸びずにオメガシュプリームから、クビ、3/4差の6着だった。

ということで1200せんらしく、前で上手く競馬を進めた馬のワン・ツーだった。

 

 

◆菱田騎手が新馬戦で連勝!

函館6R、ダート1000m。稍重。

1着・ヤマメ……パイロ×アフリート、半兄にサザンボルケーノ。

菱田騎手、久保田厩舎。

2着・コパノフィーリング……ヘニーヒューズ×ファスリエフ、半姉にメジャータイフーン、母の半弟にエイシンフラッシュ。

藤岡康太騎手、宮厩舎。

6月15日の芝1000mを除外になっての出走。

3着・ハヤブサペコムスメ……サウスヴィグラス×アグネスタキオン、いとこにダイシンサンダー、母の半兄にグレイトロータリー。

丹内騎手、尾形厩舎。

勝ち時計は1分00秒3。後半の3ハロンは36秒1。

12頭立てで、2-1-4番人気での決着。

 

勝ったヤマメは、すぐ内のピンポンダッシュがスタートダッシュして内に行くのに付いていく形で自身も前に。スムーズに良い位置につけられたのはピンポンダッシュのおかげもあり!?

内枠のハヤブサペコムスメ、ピンポンダッシュの外、ほぼ横並びの3番手でレースを進め直線でハヤブサペコムスメを交わし、外から伸びてきたコパノフィーリングを抑えて勝利。着差はクビ、1/2だった。

2着コパノフィーリングは、前に3頭入られて2列目からの競馬。4コーナーで3頭の外に出して伸びてはきたが、ヤマメを交わすまでには至らずという結果だった。

先週の芝1000mの新馬戦を除外されての出走で、次走は芝かダートか?

稍重馬場で前が止まらずだったことを考えれば仕方なしとも言えるが、大外を回るような形になったのはもったいなかったか。

そんなわけで3着はハヤブサペコムスメ。ハヤブサペコチャンの仔かと思ったら、本当にそうだった。ペコチャンは函館芝1200mデビューだったが4戦目にダート替わりの中山で勝ち上がり。父がサウスヴィグラスのペコムスメは最初からダートということですね。

母は1700mで走っていたが、やはりムスメは短距離なのかという感じですが、後続馬がぴったり横に付いてくる厳しいレースだったし、最後踏ん張りきれなかったものの次走に期待というところでしょうか。

前に行った5頭がひとかたまりでレースを進め直線に入るところで前の集団と後続馬たちとの差がかなりあったので、4-5着馬はゴール前では前の3頭とは差があったものの、結果的には前に行った5頭が上位5着までに入ったレースだった。

函館ダート1000mですから、やはり前に行けないとね。

菱田騎手は5ー6レース共に前に行く馬を見ながら上手く抜け出しての勝利でした。

 

◆福永騎手2200勝を達成

阪神5R、芝1200m(Aコース)。良。

1着・ラウダシオン……リアルインパクト×ソングアンドプレイヤー、半兄にアンブロジオ、母の半妹にスナッチマインド。白老F生産馬。シルクR。

福永騎手、斉藤崇史厩舎。

2着・リインフォース……キングズベスト×ロイヤルタッチ、いとこにきたい、母の半弟にアサヒバロン、全弟にコウヨウレジェンド。

和田騎手、石坂公一厩舎。

3着・ピエナアメリカ……クロフネ×ジャングルポケット、母の半弟にピースフルサンデー。

幸騎手、谷厩舎。

勝ち時計は1分10秒7。前後半の3ハロンは34秒8-35秒9。

8頭立てで、1-4-5番人気での決着。

 

勝ったラウダシオンは3頭横並びの一番外でレースを進め直線で楽に抜け出して勝利した。

2着に0.2秒差とそれほど大きな差をつけたわけではないが、福永騎手は新馬戦でぶっちぎって勝つようなことはしない印象の騎手だけに、楽に勝った感じが重要なのかと思われる。

ゲート入りを散々嫌がっていたが、これだけあっさり勝つならゲートにもすんなり入ってくれよって感じ。

ややコロンとして見えたが、1200mの馬ってわけでもなさそうですね。

2着のリインフォースは3頭並んだ真ん中、ラウダシオンの内でレースを進め、最後はラウダシオンに交わされたものの2着は確保した。

とても力強そうな感じの馬だが、急坂コースじゃない方がいいのかもと思ったりもした。アサヒライジングの仔だけに、やはり前に行って踏ん張る形がいいのかとは思うものの、この馬もなんだか1200mがべストって気はしないのだが?

3着のピエナシオンは2列目の内でレースを進め、直線は間を悪には進路がイマイチ狭いかってこともってか徐々に外目に出しラウダシオンの外から脚を伸ばすもという結果。

ややのっぺりとした体型に見えたのは、芦毛ということもあるかもしれないが、4月生まれだし普通に考えればまだこれからの期待の方が大きいかも。

2番人気メイショウホルスは5着。ニンナナンナの仔で、母の半弟がメイショウボーラーという血統。

前に6頭の集団がいて、その後ろからのレースで、4コーナーで大外に出して4着馬にアタマ差だった。

本田厩舎の管理馬だが、母ニンナナンナは本田騎手でデビューして4着。ダートの短距離で前に行ってもうひと伸びというレースぶりの馬だった。

行けなかったのか行かなかったのかよくわからないけど、いろんな意味で今後に期待したい。

ここは素直に勝った馬が強かったというレースだった。

 

 

◆1.5倍の1番人気にあっさり応えて楽勝

東京5R、芝1800m(Dコース)。良。

1着・ブルトガング……ディープインパクト×タピット、全姉にグランアレグリア。ノーザンF生産馬。サンデーR。

ルメール騎手、手塚厩舎。

2着・シェクロエ……ノヴェリスト×ネオユニヴァース、半兄にエアワイバーン、タスクフォース、母の半兄にキングカメハメハ。JRAブリーズアップセール出身。

丸山騎手、小野厩舎。

3着・コスモタイシ……ゼンノロブロイ×タップダンスシチー。

柴田大知騎手、高橋祥泰厩舎。

勝ち時計は1分50秒1。前後半の3ハロンは37秒5-34秒8。

16頭立てで、1-5-6番人気での決着。

 

勝ったブルトガングは出遅れ気味にゆっくりとゲートを出て後方から内に進路をとり、3-4コーナーは内ラチ沿いを中団くらいの位置で回って直線では徐々に外目に出して逃げたシェクロエの外から抜け出して1着でゴールした。

ルメール騎手も普通に走れば勝つとばかりに余裕のあるレースぶりに見えた。

グランアレグリアの弟と思って見るからということもありそうだが、パドックでも良い馬っぽく見えてしまう。力強さも柔らかさもあるがまだゆるいということで、他馬にも付け入る隙があるのかと思ったが無かった。

手塚厩舎は新馬戦からきっちり勝ち負けするイメージでもあるし、言っちゃなんだがノーザンF生産馬はこの馬だけだしレーン騎手もいないんだから勝たなきゃマズかろうって感じかも。

雨中のレースでこの日の芝コースは10Rから重に変更されたが、1番人気の支持に、上がり最速の33秒台で応えた。

ペースは遅かったが上手に走っていたし、どの馬もそうだろうが新馬戦で目いっぱい仕上げられているとも思えないので、当然今後にも期待。

2着のシェクロエはパドックでもスタスタ歩いていたが、ゲートを飛び出してハナに立ち、直線は内を空けて走っていたもののその外からブルトガングに交わされて2着となった。

いかにも新馬向きっぽい感じかなという雰囲気だったし、もしかしたら雨馬場も悪くなかったかもしれない。

3着にゴール前でヨシタカを交わしたコスモタイシで、道中はブルトガングの後ろを追走していたが、直線は内のまま一瞬外にアララっと行ってしまったところもあったが、その後ぐいぐいっと伸びてきて3着に上がった。

パドックでは一番後ろを歩いていたが別にうるさそうともうるさくなりそうとも思えない雰囲気で、悪くないがややのっぺりした風にも見えた。

しかーし、穴っぽいなと狙っていたヨシタカをゴール前で交わさなくても良いじゃんかぁ。ヨシタカもゴール前はちょっとフラフラ走っていたので、それがなければなぁ……。

先週除外された馬はニシノコードブルー1頭で、1600mに出走予定が1800mに出走し、吉田豊騎手から戸崎騎手に変更、4番人気で13着だった。リーチザクラウン×ブライアンズタイムなので、1600mの方が良かったかも?

ブルトガングの強さがとっても目立ったレースだった。