先週の新馬戦はシルクRがスタートダッシュを決めた印象が大きいですが、なんだかんだでノーザンF生産馬は強いですね。
早期デビュー組がそのままクラシックまで主役となるのか、それともやっぱり大物は遅れてデビューしてくるのか。
ちなみに今年のダービー・皐月賞で3着までの馬は……
ロジャーバローズは、8月に新潟芝2000mで1番人気でデビュー勝ち。
ダノンキングリーは、10月に東京芝1600mで2番人気でデビュー勝ち。
ヴェロックスは、8月に小倉芝1800mで1番人気でデビュー勝ち。
サートゥルナーリアは、6月に阪神芝1600mで1番人気でデビュー勝ち。
桜花賞。オークス組はと言えば……
グランアレグリアは、6月に東京芝1600mで1番人気でデビュー勝ち。
シゲルピンクダイヤは、10月に京都芝1600mでデビューして7番人気3着で2戦目に勝ち上がり。
クロノジェネシスは、9月に小倉芝1800mでデビューして1番人気1着。
ラヴズオンリーユーは、11月に京都芝1800mでデビューして2番人気で1着。
カレンブーケドールは、新馬戦はダノンキングリーのアタマ差2着で3戦目に勝ち上がり。
基本的に新馬戦から人気で勝つ馬ってのは強いってことか……という結果で、そう言えばアーモンドアイもデビューは新潟芝1400mで2着でしたね。
新潟・小倉デビューも侮れずということで、新馬戦はきっちり見ておかねば……。
ということで、6月2日の新馬戦の振り返りです。
◆ノーザンF生産馬だが、タートルボウルとエピファネイア産駒のワン・ツー。
阪神5R、芝1400m(Aコース)。良。
1着・タイセイビジョン……タートルボウル×スペシャルウィーク、半兄にノストラダムス、母の半妹にクッカーニャ、ピスカデーラ、ハイヒール。ノーザンF生産馬。
石橋脩騎手、西村厩舎。
2着・レッドブロンクス……エピファネイア×キングカメハメハ、半姉にレッドパラス、いとこにダノンリバティ、母の全兄にソリタリーキング。ノーザンF生産馬。東京RH。
浜中騎手、石坂正厩舎。
3着・ノーブルライガー……キンシャサノキセキ×パイロ、母の半兄にアフリカンストーリー。JRAブリーズアップセール出身。
高倉騎手、宮本厩舎。
勝ち時計は1分23秒0、前後半の3ハロンは34秒8-36秒4。
11頭立てで、1-3-6番人気での決着。
勝ったタイセイビジョンは、軽く煽るような格好でやや出負け気味のスタート。3コーナー手前でスーパーセヴンがちょっと外に張ったのを受けてちょっとだけ外にやられたりしながらも、4コーナーで前に並びかけ直線に入ると先頭に立ちそのまま押し切った。
脚が長くてまだちょっと細い感じの馬だったが、上手なレースで直線で突き放した脚も良かった。
タートルボウル産駒でいえば、パリンジェネシスやトリオンフの中・長距離イメージだったりするが、あちらはメジロ牝系ってこともあるだろうし距離に関してはよくわからない。
そう言えば前日芝1800m(三木特別)で母の半妹のハイヒールが6番人気で2着。母は短距離を走っていたが、距離伸びても悪くなさそうかも。ただ、小倉とか福島とかが合いそうなイメージだったりはするが。
2着のレッドブロンクスは、ゲートの出は悪くなかったが結果的に中団というか一塊りで進む集団の後ろから内ラチ沿いを追走し、直線で間から抜け出してきた。
パドックでも力強さを感じさせる馬だったし、ロスなく回ってきたとは言えきっちり抜け出してきたし、次に繋がる競馬だったのではないだろうか。
エピファネイアの母はシーザリオなので、父の母父がスペシャルウィークで、1、2着馬の血統表にスペシャルウィークの文字というのは、まぁ偶然だとは思うけど……この馬はエピファネイア産駒の初出走馬で見た目も良いし、距離伸びても良さそうに思える。
3着ノーブルライガーは、新馬戦で高倉騎手でパドックで前へ前へと進んでいく様子を見ててっきり逃げると思ったが……。
やや出負けして内ラチ沿いの2番手から。直線に入ってやや外に進路を取り、勝ったタイセイビジョンの後ろから抜けてきたが、内からレッドブロンクスに先を越された。
坂か距離かは不明ながら、残り200mが厳しかった印象のレースではあった。
2番人気で4着のサイクロトロンは、力強さはあるが緩さを感じたので、締まってくれば?
4番人気4着のメイショウマサヒメは、ゲートの中でロデオしてて出遅れ。キレそうな感じに見える馬だし……ってかこの馬メイショウスイヅキの全妹じゃん、でもってスイヅキは知らないうちに引退してたのね、厩舎も同じだしなぁ……京都替わりで狙いかもってそれじゃ秋になっちゃうし……新潟か??
◆ノーザンF生産馬のワン・ツーも新馬戦はシルクRが強い!?
東京5R、芝1600m(Cコース)。良。
1着・サリオス……ハーツクライ×ロミタス、半姉にサロニカ、サラキア、半兄にサリオス。ノーザンF生産馬。シルクR。
レーン騎手、堀厩舎。
2着・アブソルティスモ……ダイワメジャー×シンボリクリスエス、全兄にティソーナ、半兄にレイデオロ、レイエンダ。ノーザンF生産馬。キャロットF。
ルメール騎手、藤沢和雄厩舎。
3着・オーヴァル……ヴィクトワールピサ×クロフネ、母の母の半妹にレイナソフィア、半弟にエイシンオスマン。
松岡騎手、古賀史生厩舎。
勝ち時計は1分37秒1、前後半の3ハロンは38秒3-33秒6。
8頭立てで、2-1-4番人気での決着。
勝ったサリオスはスタートがイマイチで後方から。4コーナーでは3頭、3頭、2頭と並んだ2列目の一番外から直線に入って外目を走り、逃げていたアブソルティスモをあっさり交わして先頭でゴール。
姉も兄もディープ産駒だったが、この馬はハーツクライ産駒で
いきなり100キロくらい重いし栗毛だし、どうしちゃったんでしょうかという感じだったが、よくキレましたという結果。
サロニカもサラキアも上がり最速で新馬戦を勝利しているし、そういう意味ではこちらが勝ってもなんの不思議もなかったということですね。ただ、ハーツクライの大型馬が新馬戦を勝つかなぁという漠然とした不安のようなものが2番人気にしたのかなとは思ったりもする。
1番人気で2着アブソルティスモは、1番枠からスタートを決めて逃げたが、直線で捉まって2着。3着馬には1秒2差と離しているし、レイデオロの半弟というのも人気の一因だったと思えるだけに、悲観するような内容でもないと思う。
ただ、こちらも本当にレイデオロの弟ですかというくらい似てないように見えるのだが……太いとか緩いとかいうよりも、申し訳ないが胴が樽みたいだなと思ったし、ダイワメジャーとシンボリクリスエスで筋肉倍増みたいな作用でもあったのかと思ってしまうような馬だし全兄のティソーナの方がもうちょっとスッキリしてたんじゃないかとも思うのだが、こういうのも良いとこどりって言うのかな?
ただ、ムキムキなだけじゃなくて柔らかみもあるし、スピードも見せたわけですから、まぁ今後に期待でしょうか。
3着は先行したオーヴァルだが、4-6着はハナ、クビ、ハナ差。
最後に3着というのは根性を見せたようにも感じるが、どの馬もこれからっぽかったので、次走でどれくらい変わってくるかなというところでしょうか。
◆3頭出走したノーザンF生産馬が人気通りの順番でゴール。
東京6R、芝1600m(Cコース)。良。牝馬限定。
1着・モーベット……オルフェーヴル×ファルブラヴ、母はアイムユアーズで、母の母のいとこにオレハマッテルゼ、アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップ。ノーザンF生産馬。シルクR。
ルメール騎手、藤沢和雄厩舎。
2着・ロジアイリッシュ……ハーツクライ×ルアーヴル。ノーザンF生産馬。
内田騎手、国枝厩舎。
3着・ビッククインバイオ……キングズベスト×ゼンノロブロイ、半姉にパイオニアバイオ、母の半弟にレインボーライン。
戸崎騎手、牧厩舎。
勝ち時計は1分36秒9、前後半の3ハロンは36秒6-34秒4。
7頭立てで、1-2-3番人気での決着。
勝ったモーベットは、ゲートの中でまだぁ!? ってな感じで横を向いたりしていたらゲートが開いて立ち上がりかけてからの一歩みたいなスタートとなり、最後方から。それでも外を回ってただ普通に走ってきただけみたいな様子ではあったが、あっさり抜け出して勝利した。
パドックでも、歩きたくないんですけどみたいな今日のレース大丈夫ですかというような様子を見せていた割には、レースではまともに走っていたと言えなくはないが……次走以降にいろんな意味で注目。
2着のロジアイリッシュも後方からの競馬で、直線で外から先頭に一旦は立ったと思われたが、その外からモーベットがさっと交わして行って2着に。
立派なトモのパワフルな馬で、次も人気になるだろうが早々に勝ち上がれそうですね。
3着はビッククインバイオで、母はアニメイトバイオで厩舎は同じく牧厩舎。母は夏の札幌でデビューして3戦目に勝ち上がり。
ちょっと緩いのではあるまいかと思ったので、ここを使ってしまってくればというところか。
逃げて2着馬に交わされたがハナ差。馬場を味方に粘り込みを図りたかったではあろうが、戸崎騎手的には安田記念で同じく2番枠のアエロリットで逃げる予行演習としてはほぼ完璧だったのではないかと思ったりもした。
4番人気で6着だったスリリングドリームは、直線で外に行きそうになって右から鞭を入れられて内に、また外に行きそうになって右から鞭を入れられて内にという様子だった。スマートで走りそうな感じの馬だけに、まっすぐ走ればという感じ?
さて今週末も、やっぱりノーザンF生産馬を買っとけということになるのか?
天気と馬場状態が気になりますね!?