世代初の新馬戦はシルクRの1番人気馬がぶっちぎり勝利、6月1日の新馬戦 | ウマブロbyアミュレット

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ダービーが終わり、また来年のダービーへと2歳馬たちがデビューする季節がやってきました。

翌週から新馬戦なんて競馬を見始めた頃には考えられなかったけど、そうなってみればそうなったで慣れるものですね。

それでもクラス分けの呼称が変わったのは、なんだかなぁ……確かに通常はⅠ勝すれば収得賞金は400万円、2勝すれば900万円なので、500万円以下がⅠ勝クラスってのは間違いないのですが……なんだかすごく弱そうなイメージ。

1勝するのって実際のところ簡単ではないとは思いますが、改めて1勝って数字で言われると、下級条件感がハンパないなと思ったりします。

ということで、まず1勝を目指す新馬戦です。

 

◆単勝1.2倍の支持も納得のぶっちぎり勝利。

阪神5R、芝1600m(Aコース)。良。

1着・リアアメリア……ディープインパクト×ロックポートハーバー。ノーザンF生産馬。シルクR。

川田騎手、中内田厩舎。

2着・ラルゲッツア……グランデッツア×スウェプトオーヴァーボード、半兄にフォルシャー、いとこにスパイラルダイブ、いとこの仔にシャンハイボビー。

福永騎手、平田厩舎。

3着・ラヴォアドゥース……ダイワメジャー×ワイルドラッシュ、半姉にエールヴォア、母の半兄にドリームパスポート。白老F生産馬。G1R。

岩田騎手、渡辺厩舎。

勝ち時計は1分36秒5、前後半の3ハロンは36秒6-34秒9。

6頭立て(元々は7頭立てもエクストラオールドが馬場入り後に競走除外)で、1-5-3番人気での決着。

 

勝ったリアアメリアは、ゲートの中で外の馬を見て内の馬を見てなんてしたいたこともあってか出が遅くなり最後方からのレース。

川田騎手も前に行く気はなかったようだし、3コーナーで外を回って前に行きそうになった時にもあえて控えるような様子さえ見えた。

で4コーナーから直線に入ると外から先頭に立ち、進路を内に取ってラチ沿いを走り後続を大きく突き放してゴールした。

あのレースを見せられては強い馬なのは間違いないだろうが、「川田将雅の手は全く動かずにリードだけが広がっていく……」という実況も相まってなんだかものすんごく強そうなイメージが植えつけられたような気もする。

昨年のこのレースは1分35秒0で、ルメール騎手騎乗のノーザンF生産馬ジャミールフエルテが1.9倍の1番人気で勝利して、前後半の3ハロンは35.0-34.4。昨年は時計の出る速い馬場だったということもあるし(鳴尾記念の時計も去年と今年では2秒以上違ったりする)、走破時計云々は、あまりの楽勝ぶりに、無理に追う必要がなかったという感じで仕方なしというところもあるだろうと思われる。

早くも2歳女王候補の登場かと思われるのは、中内田厩舎は2歳戦は強いイメージがあるからってこともある。

見た目もすっきりして、いかにも良い馬ではあったし、当然次走以降にも注目したい。

2着ラルゲッツァは、ゲートをすっと出て先頭に立ち上手にレースをしていたが、今回に限って言えば惜しくもない2着だった。

グランデッツア産駒の初出走で、2着なのだからマズマズのスタートと言っても良いのかしらん?

ただこの馬は毎年、世代初の新馬勝ちを狙っているんじゃないかと思われる平田厩舎と福永騎手のコンビだし、スウェプトオーヴァーボード産駒(母父だけど)は新馬戦走るよねというイメージから、新馬戦では人気はなくとも狙いたい馬だった。

パドックでは悪くはないが、ちょっと後ろが遅いような感じの歩き方に見えた。

父グランデッツアも新馬戦は2着だったし、母ライカートは新馬戦3着で3戦目での勝ち上がり。兄弟達も新馬でという風ではなかったので、人気薄だったのも仕方ないかも?

3着ラヴォアドゥースは、4番枠のエクストラオールドの競走除外で、実際は内から4番目の枠からのスタート。ゲートはすんなり出て行ったが、外からテーオーマルクスが来たら控えてラルゲッツアの後ろからのレース。直線で外に出して伸びたというかテーオーマルクスが伸びなかったというかという感じで、3着に上がった。

ダイワメジャー産駒だが、言われてみればそうかなという風で、そこまでダイワメジャーぽいようには思えなかった。

この馬は4月生まれで上位2頭は2月生まれってこともあるかな?

出走馬6頭の内、牝馬3頭が上位を占めたレースでもあった。

4着のテーオーマルクスは、ちょっと胴が短めに見えたし、距離を短縮してくるようなら?

5着ワルツフォーデビーは、ブリーズアップセール出身のトゥザワールド産駒初出走馬。スタートの一歩目がちょっと遅かったかなという感じで後方から。内ラチ沿いを走って、最後にダイヤモンドライフを交わしてクビ差で5着となった。

パドックでは結構しっかりしている感じに見えたが、今回はぐるっと回ってきたってところかな?

6着ダイヤモンドライフは、レーン騎手騎乗のノーザンF生産馬とあって、2番人気。

ちょっとドスドス歩く感じで、胴がちょっと長めの立派な馬という印象だった。新馬戦でドスドス系の馬は走らないしなぁってこともあるけど、最後は全く伸びなかった。

 

◆先行して押し切り勝ちしたのはナイママの半妹だった。

東京5R、芝1400m(Cコース)。良。

1着・カイトレッド……ゴールドヘイロー×ジャングルポケット、半兄にナイママ。

丸山騎手、和田雄二厩舎。

2着・ブンロート……クロフネ×シンボリクリスエス、半姉にキコクイーン。

木幡巧也騎手、牧厩舎。

3着・タイムマシン……ロードカナロア×ネオユニヴァース、全兄にニューポート。ノーザンF生産馬。

戸崎騎手、手塚厩舎。

勝ち時計は1分23秒9、前後半の3ハロンは36秒7-34秒3。

12頭立てで、3-5-2番人気での決着。

 

勝った丸山騎手のカイトレッドはスタートを決めるも外から来た藤田菜七子騎手のタチアオイに先頭を譲って2番手からのレース。このままゴールすれば根本厩舎所属騎手のワン・ツーだったが(ついでにいえば3コーナーまでは同じく根本厩舎の野中騎手のジュンセイコーがダッシュ良く飛び出して3番手だった)、そういうことにはならないで、直線の坂を越えたあたりでカイトレッドが先頭に立ち、外に外にと行ってるような感じに見えながらも1着でゴールした。

胴が細めの長方形みたいな馬だが、パドックでもぐいぐい歩いていたし、そういう馬は前に行けそうだねという期待を裏切らない走りだった。

父ゴールドヘイローで母ニシノマドカだが、門別でデビューせずに芝でデビュー勝ち。1400mはダートでも走れそうな馬が走るよねっていうことかもしれないが、とりあえずはダートより芝というところか。

2着ブンロートは、クロフネ×シンボリクリスエスで母はダートの短距離馬、しかもデカイという普通ならダートかなぁという感じの馬で。やっぱり新馬戦で1400mで一発あるならこういう感じの馬かもというタイプだった。しかも厩舎所属の減量騎手だし。ただ、ダートで勝ち負けするにはもうちょっと力強さが欲しいかなぁ〜って感じもあった。

大外枠からゲートをスーッと出たものの、そこから行きたくなかったのか行けなかったのか、道中は中団の後方というくらいの位置。直線は外から伸びてカイトレッドに迫ったもののハナ差で2着。

3着タイムマシンは道中ブンロートの前、中団を走っていて直線はブンロートのすぐ内。前を走るカイトレッドが内から外に寄ってくる感じもあり、真ん前に入られた訳ではないがそういうのって影響があるのかないのかどうなのか!?

この馬は柔らかみがあり、ぐいぐい歩いていたのが印象的なパドックだったが、パワーのあるデカイ馬が外にいて、前にフラフラ入ってきそうな馬がいて、なんとなく伸びきれなかったようにも見えた直線だった。

「タイムマシンにお願いぃ〜」とサデスティックミカバンドの曲を心の中で口ずさみながら(といっても、そこんところのフレーズしか実際は知らんのだけど)レースを見ていたが、お願いには応えてくれずの微妙な3着。

今後に期待って感じでしょうか。

1番人気で4着だったスタインウェイはディープジュエリーの半弟。パドックはスタスタと歩いていたし、脚も長めでバランスの良い馬だが、1400mの馬じゃないよね!? という印象だった。レース後に1600m以上の距離が良いと思うとルメール騎手のコメントが出ていたが、すっと反応できないので距離があったほうが良いというニュアンスなのでなんとも言えないけど、距離が伸びて見直しという感じかな?

4番人気で10着だったミャゴラーレは、後方でスタインウェイの後ろからのレース。直線でもイマイチ伸びずだった。

デカイ馬で、ディープブリランテ産駒の牝馬は後肢からお尻にかけてキュって上がってる感じのイメージなんだけど、この馬はそのイメージよりも全体的に太かった。

まぁ勝手なイメージなんですけど、もうちょっとスッキリするのか、それともこういうカタチの馬なのか!?

キュッとすれば、キュキュッとキレるのかなぁどうかなぁという感じです。

 

ということで、1番人気が明暗を分けた新馬戦1日目。

芝1400mでは人気のノーザンF生産馬をちょっと疑ってみるってのも良いかもねと思ったりもいたしました。

今週末、6月8日(土)の東京5R新馬戦は再び芝1400mですが、どうでしょうか?