慳貪 | 九十九里浜  智弘院ブログ

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修行体験の出来るお寺です。

法華経の福徳をいただく。
物心両面が豊かになる。

お寺はいつも開いています。
いつでもお待ちしております。


今日は智弘院で新盆法要、亡くなられて初めてのお盆、特別な法要でもあります。 

 目蓮(もくれん)が色心(しきしん)佛になりしかば父母の身も又(また)佛になりぬ 
 日蓮聖人のお言葉 

 目連尊者のお母さんは目連尊者にはとても優しい母親でしたが、他の人にはとても「物惜しみ」をする人でしたので、その罪で餓鬼道におちてしまい、目連尊者が法華経の功徳と布施行で母を餓鬼道から救われた話です。 

 物惜しみする人はお金や物だけ惜しむのではなく、自分が出せるもの、例えば労力・時間・知恵などそして思いやりや愛情など全てのものを出し惜しみする傾向にあるように思います。 

 意識してでもなく、どうしてか、その時だけ、そんな風に心が動いてしまうのです。 

 慳貪(けんどん)の罪と仏教では言うのですが、煩悩という魂に染み込んだ業は簡単には無くならないもの、欲深さや思いやりの無さは、意識して布施行を続け、無くしていかなければなりません。 

 因果の法則から見れば、世の中は自分が欲しい物をまず出すと、それが、お友達を連れて自分の所に帰ってくるのです。 

 お金の欲しい人はお金を出してみる、労力の欲しい人はまず誰かを手伝ってみる、優しさが欲しい人は誰かに優しくしてみる。 
そういうことなのです。