一般参賀に日本人を考える | 九十九里浜  智弘院ブログ

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お正月

皆さん日本人であることを意識しませんか?

そのルーツを考えます。

今日は一般参賀です。

自分を知ることは、日本を知ることでもあります。

それは、地に足を付けて歩くということでもあります。

そこで「君が代」の意味を少し考えてみましょう。
発音は「きみがよ」。

」という文字ですが、読みは大和言葉の「きみ」です。

このような解釈も出来ます。

この「きみ」とは、実は、男女を表し、「き」が男、「み」が女です。
ですから、「おきな(翁)」、「おみな(嫗=女)」と言います。
その男女のいちばん最初の神様が、イザナキイザナミの二神です。
イザナキ」とは、「いざなう男」、「イザナミ」は「いざなう女」という意味の大和言葉です。
最初の男女、イザナキ、イザナミの神様の前の神様には、性別がありません。

この神様が結ばれて、日本の国土を産み、そしてさらに風の神・木の神・野の神といった自然にまつわる神々が産まれ、最後にお生まれになられたのが、天照大神、月読命神、須佐之男神三貴神です。


天照大神は太陽の恵みの神様

月読命神は農業に必要な暦の神様

須佐之男神は眠りと育ちの夜の神様

そしてこの天照大御神様からの直系のご子孫が、代々の天皇のお血筋です。

これを万世一系といいます。
万世一系の神様のお血筋にある方が、代々天皇となり、そしてその天皇から分かれて派生した血縁者が、日本人、つまり日本の民衆です。

ちなみに、現代人ひとりが誕生するためには、父と母の二人が必要ですが、その父と母が誕生するためには、さらに4人の祖父母が必要です。さらにその祖父母の誕生のためには、8人の曾祖父母が必要になります。


こうして数えますと、700年前(それは鎌倉時代頃ですけれど)には、現代人一人が生まれるために、1億2600万人のご先祖が必要になります。これはいまの日本の人口と同じです。

現代人ひとりが産まれるのに、鎌倉時代に1億2600万人が必要なのです。
ということは、現代人二人のためには、鎌倉時代に2億5200万人の人口が必要になります。


現代人100人のためには、鎌倉時代に100億の人口が必要になります。現代の世界の人口さえも超えてしまいます。

そもそも、鎌倉時代の人口は700万人しかいません。
ということは、日本人誰もが「ご先祖がかぶっている」ということです。

どっかで血がつながっているのです。
しかも日本の歴史は、有史以来でも2700年、縄文時代から起算すれば2万年の歴史があります。
日本人は誰もが、ちょっとご先祖をたどれば、必ず親戚同士なのです。

そしてその血筋は、かならず歴代の天皇とつながります。
そしてその天皇は、天照大御神からの直系の血筋として、日本の象徴として最高権威にあります。
そしてその最高権威が、日本の民衆を、「天皇の宝物」としたのが、日本の国のカタチです。
これを昔は「国体」と言いました。

天皇が、私たちを「おおみたから」とし、その国を護る為に戦ってきた民である私たちのご先祖がいました。
そのおかげで、わたしたちは豪族や権力者たちの隷民にならず、長い歴史の間に他国によって目を潰されてムチでしばかれるような隷民とならずに済みました。

だからこそ、私たちは、自身の自由のためにも、この国のカタチの中心核におわす天皇の存在をありがたく思い感謝する。
それが昔の言い方をしますと「君民一体」の意味です。

そしてその「君民一体」の世を、「千代に八千代」に、つまり千年も万年も未来永劫、さざれ石の巌となって苔のむすまで、みんなで守りぬいていこうじゃないか、それが君が代の歌の意味です。

君(きみ)は、男と女でもあります。
その男女が結ばれて、子が産まれ、孫が産まれ、曾孫が産まれ、子孫が繁栄する。

「君が代」は、おめでたい歌です。