朝おかゆを食べると一日中元気に!? 10の効能
お寺では、朝お粥をよくいただきます。私はお粥が好きですからいいですが、皆さんはお粥が好きですか?いただく機会はありますか?
私はお粥のおかげで病気知らず、もう20年はお医者様にお世話になっていません。でも本当は病院が怖くて行かないだけですが。
おかゆはなぜ体にいいの?
・消化が良くて胃にやさしい
・栄養吸収が良い
・体が温まり、水分も補ってくれる
・低カロリーでお腹も満足
美容と健康に理想的な朝食
『おかゆ=体調不良のときに食べるメニュー』という印象の方が多いと思います。ところが、中国や台湾、韓国ではおかゆは立派な朝食メニューです。
病気の時などに食べる理由は、やわらかく煮てあるので水分豊富で胃に優しく、消化も良いから。栄養を素早く体内に取り込んでくれます。
『冷えは万病のもと』という言葉があるように、体調不良の大敵である『冷え』を撃退してくれる有難い食べものが、温かいおかゆです。
腸の働きを整え、体の中から潤いを与えるおかゆは、女性にはうれしい「美容効果・美肌効果」、カロリーの低さと腹持ちから「ダイエット効果」まであります。
肌が荒れる原因のひとつは、内臓に負担が大きい事。
脂っこいものや味の濃いものは、それだけ内臓に負担をかけます。
消化のいいお粥で内臓を休ませることで、デトックスになり、栄養の吸収もよくできるというわけです。
美容面でも健康面でも効果の高いお粥ですから、多少面倒でも、たっぷり水分を含ませられるように、生米から炊くようにした方が効果的です。
また、なぜ朝に食べるのが良いか。
それは、おかゆ(ごはん)がデンプンを多く含んでおり、糖質が含まれています。
午前中から頭と身体を働かせるためのエネルギー源でもある糖分は不可欠なもの 。
おかゆ以外の炭水化物(ごはん、パン、麺など)にもブドウ糖が含まれているのですが、やはり一番消化が早いのがおかゆであり、その分スピーディーにエネルギーを作ることができるので、一日をイキイキと元気にスタートさせるにはもってこいなのです。
粥の十徳
お粥は古くから「十徳」があるとされてきた食べ物。
これは仏教の考えからきているもので、
気力を整え、長寿を促し、腸を助けて身体を楽にしてくれる
と、「僧祇律」にも記してあります。
おかゆを食することで悪病を遠ざけるとされてきました。
1: 色 → 顔色、肌つやを良くする
2: 力 → 力がみなぎる、体力がつく
3: 寿 → 寿命を延ばす
4: 楽 → 胃にやさしく、食べ過ぎても苦しくならない
5: 詞清弁 → 頭の働きが良くなり、言葉が爽やかになる
6: 宿食除 → 胸につかえない、便秘にならない
7: 風除 → 風邪をひかない
8: 飢消 → 空腹を癒す
9: 渇消 → 喉の渇きを癒す
10: 大小便調適 → お腹の調子、お通じが良くなる
これら10個の利を「十徳」と呼びます。
当寺では、朝粥会をやっています。
ご参加自由ですので、いかがですか?