深草観音と要害山(2024,1,7) | クララのブログ

クララのブログ

ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

年明け最初の仕事山行は甲府の要害山でした。

車を要害山登山口の駐車場にとめ、数分歩いたところにあるのが積翆寺です。ここには信玄公の産湯を汲んだといわれる井戸があります。寺の裏手にあり案内もなくひっそりとした感じでした。その少し先にある瑞岩寺。ここの奥ノ院がこの日訪れる深草観音です。お客さんに説明する相棒の三ちゃん舗装道はいつしか砂利道となり、道幅は狭くなって完全に山道となりました。二俣の涸れ沢を渡ります。途中にあった宮標石要害山との分岐に来ました。道しるべに書いてあったのは「左 やまみち 右 やまみち」。この道しるべは果たして役に立っているのでしょうか・・・。まずは深草観音、右のやまみち方面に向かいます。 途中で石積みがありました。人が利用していたのですね。登りが岩堂峠まで続きます。岩堂峠につきました。看板がかじられていますが熊の仕業です。

深草観音をスルーしてまずはこの峠にやってきました。この先にあるシモバシラが見たかったからです。シモバシラとは土が持ち上がる霜柱のことではなく、花の名前です。冬の一時期に茎から沁み出た水分が凍って素敵な造詣を作るのです。しかしながら今年はショボいものしか見つけられませんでした。暖かさが影響したようです。よく見ると茎はしっかり裂けていましたので、12月下旬の寒かった時にシモバシラは出来ていたんだと思います。だけどその後の暖かさで溶けてしまったんですね。上の写真がこの日のベストでした。

来た道を深草観音まで戻りました。深草観音は高い岩壁にあり途中からハシゴを登らなければなりません。分かりにくいですが、棒を立てかけているようなのがハシゴです。お客さんは「えーっ! あれを登るのー!!」という反応でしたが…実はちゃんと巻道もあります。岩を穿って作った階段です。

観音堂の中は狭いので3人ずつご案内し、最後に皆さんで梯子の下で写真を撮りました。ここからさらに「やまみち」の道標までもどり、要害山に向かいました。要害山頂です。ここは要害城という武田が緊急時に避難するための城がつくられたところです。大井夫人が信玄を身ごもっていた時、駿河から敵が攻め入ってきたので夫人はここに避難し、信玄はここで生まれたとされています。

下山道はよく整備されていました。途中から見えた甲府の街です。

下山後、甲府城に立ち寄りました。今日登った要害山が見えました。甲府駅前にある信玄公の像。ここでお客様とお別れしました。

今年最初の山行は穏やかな山歩きでした。