石裂山(おざくさん)(2020,10,29) | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

以前から気になっている山の一つに石裂山があります。

栃木の山なのでなかなか行く機会がありませんでした。昨年計画しましたが、台風19号の影響で断念せざるを得ませんでした。毎年恒例の、日光界隈の紅葉狩り登山を今年も計画しましたので、そのついでに行って来ようと思ったのです。

ナビに従い加蘇山神社まで来ました。しかし下調べで見た神社の感じと何か違います。そういえばここからさらに上方にも加蘇山神社があって、そこまで車で入れるという記述があったことを思い出しました。そこでさらに奥まで入ってみると神社と数台とまれる駐車スペースがありました。そこには案内板も立っていました。ここからしばらくは整備された道を歩きます。ここは「おざく信仰」の山です。あちこちに社や祠があります。そして急峻な地形を示すかのように滝も多くありました。徐々に道が狭くなり山道らしくなってきます。

休憩舎はなかなか良いところに建っています。ここから滝を見ることが出来るのです。この先に千本かつらがあります。栃木の名木百選に選ばれている木で、栃木で最も大きなかつらです。向きを変えてみてみると2本あることが分かります。どちらも根元から十数本に分かれていて、樹齢は千年を越えているのだそうです。昔から縁結びの千本桂と呼ばれていて、加蘇山神社のご神木だそうです。近くまで行ってみました。幹はご覧のように節くれだっていて長年生きてきた威厳のようなものを感じました。歩く道には倒木はありませんでしたが(きれいに整備していただいてるのだと思います)、斜面には多くの倒木が横たわっていて、それにコケがついたりしているさまはちょっと絵になっていました。中ノ宮到着です。と言っても単なるあずまやしかありませんでした。

この先から石裂山らしい難路が続きます。ほどなく梯子と鎖場です。そして中途半端な斜面の梯子(階段?)登り切ったところが奥の宮です。一旦、梯子や鎖は終わりますが、ここから先も気が抜けません。岩やら根っこやらが露出した急斜面を登らなければならないからです。途中に小さな橋が数か所出てきます。やっと稜線に出ました。ほどなく東剣ノ峰に到着です。名前の割には何の変哲もないピークでした。ですが、この後は崖だったのです。ここを梯子で降りますが、これが長い。しかも途中で向きが変わるのです。東剣ノ峰から降りたところから撮った梯子の写真です。ここから西剣ノ峰まではまた岩と根っこの登りです。ですが長い梯子の後だったので、なんだかホッとできるパートでした。石裂山山頂が見えてきました。西剣ノ峰です。さりげないところでしかも一段低いところに標柱があったので見落としてしまい、しばらく探してしまいました。

ここからは東剣ノ峰と同じで長い梯子をくだりました。そして標高差40mほど登ると石裂山山頂です。ここから日光連山が見えました。真ん中の高い山は男体山、男体山の右肩奥に太郎山、大真名子山、小真名子山、女峰山 

一旦下り標高差50mほど登ったところが月山脇から入ってくるような形になってしまいましたので、改めて鳥居の側から写真を撮ってみました。ここからは急な尾根下りでした。コルから谷沿いの道に入ります。

ちょっとした岩の隙間にも祠が祀ってありました。無事に加蘇山神社到着です。最後に神社にお参りしました。ここは古くからある神社で五穀豊穣、商売繁盛の神として、江戸時代には関東一円に10万もの信者がいたそうです。

私は無事な下山のお礼をしました。

噂に違わず、なかなか登りごたえのあるスリリングな山でした。