翌朝も5時スタートにしました。
お世話になった双六小屋です。この時間に出発するパーティーも多く、たくさんの登山者が慌しく出入りしていました。
まずは双六岳方面に向かいます。途中、巻き道、中道があり、この2本と山頂経由の道のどれでも黒部五郎方面に行くことが出来ます。
この日は最後に黒部五郎岳に登るという大仕事が控えていたので、体力温存のために双六岳には登らず、巻き道を使うことにしました。分岐点の道標です。真っすぐ行けば中道、双六岳山頂、右に行けば巻き道です。
途中、壮大なお花畑の連続で歓声が上がりっ放しでした。ガスですっきりとは見えないものの、ハクサンイチゲなどの花が延々と続いているのは分かります。
濡れたチンゴルマはガラス細工のようでした。思いもかけず素晴らしい景観の連続だったので、写真ストップばかりでなかなか前に進みません。やっと三俣蓮華岳直下に到着しました。
ここから三俣蓮華岳に登り、反対側に降りると黒部五郎小舎です。
かなりの急登でしたが、その斜面も花が素晴らしく、苦しさを忘れさせてくれる位でした。
なかでも私が思わず微笑んでしまったのはこれです。ウサギギクが4人(?)揃って応援してくれているようでした。
ウサギギクは決して珍しい花ではありませんが、群生しているのを見たことはありません。ここでも群生こそしていませんでしたが、他の山よりも多く見かけました。それは三俣蓮華岳山頂から黒部五郎方面に抜けるルートでも同じでした。三俣蓮華岳山頂です。気のいい男性が3人での写真を撮ってくれました。
ここから長い下りとなります。
1時間半以上下ってやっと小屋が見えてきました。今夜泊まる黒部五郎小舎です。ここで昼食を取り要らない荷物を置いて黒部五郎へと向かいました。いたるところに水が流れていました。
エゾシオガマ
イワイチョウ
八ヶ岳では見られません。
五郎のカールは一番の目的の場所ですが、ガスガスで良く分かりません。3時間かけてやっと山頂到着です。思った以上に大変でした。
帰りもカールコースを下り、小屋に戻ったのは17時でした。実に12時間、行動していたことになります。それでもお二人とも文句も言わず、よく歩かれたものだと感心と感謝の念を持ちました。
・・・続く