北根室ランチウェイ(2017,6,16~20)④ | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

マンサードホールと同じ敷地内にパンスタンドがあります。土日の朝のみ、焼きたてのパンが並ぶ無人販売スタンドです。

前日日曜日にそこで買っておいたパンで朝食を済ませました。佐伯さんに西別岳山小屋まで送ってもらい、最終ゴールに向けて歩き出しました。

ずは西別岳に登ります。

最初はご覧のような散歩道のように穏やかな道ですが、すぐに急な登りになります。

霧雨が降っていました。花が瑞々しく輝いていました。タカネグンナイフウロヨツバシオガマ

 
白樺林はメルヘンチックでした。スタート地点で声をかけてきた人に「クマが出てさっき2人引き返してきた」と聞かされてました。クマだって銅像じゃないから動きますし、ここを歩かなければゴールには行かれません。
もしも出会ってしまったらどうするか、遭ってから考えようと思って歩き始めましたが、内心ビクビクしていました。
ツマトリソウ
リスケ山分岐です。
ここまでも花は素晴らしかったですが、この分岐から先の斜面は特に良かったです。
ミヤマオダマキも沢山咲いていました。マイヅルソウ
チャボゼキショウ(アポイゼキショウ)
エゾイソツツジ
 
楽しみながら歩いてあっという間に西別岳山頂です。見てお分かりのように標高は800mくらいですが、咲いている花は本州の2000mくらいのものです。やはり北海道、凄いです。
相変わらず霧雨は降り続いていたため、休憩もそこそこに歩き始めました。
ウコンウツギハクサンチドリ
分岐点に来ました。トレイルは右のほう、摩周第一展望台へと続きますが、ちょっと寄り道して摩周岳に登ります。
道の途中でエゾライチョウの雌に遇いました。
変な動きをするのでもしや・・・と思い、茂みを見ると・・・可愛いヒナが6羽いました。このあと知り合った鳥の専門家に写真を見せたところ、生まれて1週間ほどのヒナだということでした。
必死で隠れていたのでしょう。鳴き声一つ上げず、じっとしていました。
山頂は思った通り、ガスで何も見えませんでした。今回のトレイルで一番楽しみにしていたステージでしたが、皮肉なことに一番天気の悪い日になってしまいました。
きっと神様が、感動を本番まで取っておいてくれたのでしょう。
分岐まで戻り、アップダウンを繰り返しながら第一展望台到着です。道路を渡り、最後の第6ステージに入ります。意外と藪深い道でした。
私はスパッツが嫌いで滅多なことでは着けません。しかし思ったよりも濡れた笹原に覆われていたため、着けなかったことを後悔したくらいでした。
藪を抜けて林道を歩いていくと鹿よけ柵のゲートが見えてきます。
目の前にオプタテシケ(山の名前)が見えてきました。
やがて車の量も人家も増えていきました。
ゴール間際、どなたかのお庭のオオデマリが見事でした。美留和駅です。ついにゴールです!
本当に楽しい、素晴らしいトレイルでした。
出合った人たち、見てきた花や動物のことが頭をよぎりました。全てに感謝します。
 
この日は美留和の「きらの宿 すばる」というペンションに泊まりました。とても素敵なところでしたので、紹介します。
こで宿泊客として来ていた自然ガイドのご夫妻と知り合い、楽しく過ごすことが出来ました。エゾライチョウのこともこのご夫妻に教わりました。
翌朝、窓の外にはエゾリスが食事に来ていました。朝食後、1日かけて交通機関を乗り継ぎ、22時頃自宅へ戻りました。
北根室ランチウェイ、またすぐにでも行きたいくらいです。
来年は個人のお客様もお連れできればと思います。
                  ・・・完