美ヶ原フリープラン(2017,2,7~8) | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

今回のお客様は某旅行会社のツアーでいらした方でした。
タイトル通りの企画で、お一人でも催行決定、添乗員もつかず、旅行会社からは電車と宿のチケットが送られてきて、現地まではお客様ご自身で行くというものです。
で、今回のお客様はたったお一人でした。しかもカメラが趣味で、ガツガツ歩くより、とにかくじっくり写真が撮りたい方だと伺っていました。
そこでお客様の要望になるべく添った案内をしようと決めました。
お客様(Kさん)によると、「昼間に歩いてもあまり意味がない。日が傾きかけて陰影が濃くなったころがいい」とのことでしたので、いつもなら歩き終えるころからフィールドに向かいました。
風の強い日でした。とにかく寒いし、風以外なんの音も聞こえない状態でした。
Kさんがおっしゃるように陰影が濃くなり、平坦に見えがちなシュカブラがくっきりと見えていました。
なのでKさんに従い私も一枚撮ってみました。ホテルには17時に戻りました。
この日はホテルの宿泊者もKさんと私しかいませんでした。
おかげで「翌朝は8時半くらいの朝食にしたい」というKさんの要望も聞いてもらえました。
Kさんが朝食を遅らせたがったのは、日が昇りだすころの陰影の濃さと、ピンクに染まる雪面の写真が撮りたかったからです。
そのため翌日は6時半集合となりました(日の出が6時40分くらいなので)。
残念ながら、雲に邪魔されて日の出をみることは出来ませんでした。
写真は陽が昇る前の八ヶ岳と富士山です。
これはこれでキレイだと私は思いましたが、お客様にとってはちょっと残念だったようです。
日の出はおろか、雪面がピンク色に染まることはなかったからです。
 
少し休んでから「陰影が濃くなる時間帯」の写真を撮りにいきました。何かを見つけてカメラを構えるKさん
 
私もKさんが撮っていたものを撮ってみました。彼によると逆光こそ良いのだそうです。実は雪面が陽の光を浴びてキラキラ光っていたのですが、順光だとそれが出にくいのです。確かに目でみても順光と逆行では明らかに違いました。
逆光で撮ってみました。少しはキラキラが分かりますでしょうか。
 
Kさんがこだわっていた森に行きました。木の陰を撮りたいというのです。
お話を聞きながら私もKさんの考えがだんだん分かってきました。
朝食前の撮影を終えて一旦ホテルに戻り、食後は牛伏山に登りました。
昨日とは打って変わり穏やかですっきり晴れていました。
穂高から大キレット、槍ヶ岳が見えていました。木曽御嶽山も見えていました。
 
山岳写真には興味がないとおっしゃっていたKさんも、この景色には感嘆していました。
いつもと違うツアーになりましたが、写真のことを教わって私の方が得した気分のツアーでした。