ブログ友達のピストンさんちゃんの記事を読んでからずっと気になっているルートがありました。
登山道のないやぶ山の世界で自分を試したいと思いました。さんちゃんの記事から駐車スペースは恐らくここだろうと思いました。
ここから登山口まで歩いて30分くらいでした。ヒカゲスミレでしょうか。
林道沿いにちょこちょこ花を見つけて楽しみながら歩きました。確実に春が訪れています。
「笠無」の小さな案内板が出てきました。
道は荒れ放題でとってもここから入る気がしません。上に見えている尾根に乗れればどこから入ってもいいわけで、アプローチしやすい他の場所を探しました。
少し先から尾根に乗り上げました。
実はこのルートはさんちゃんのアプローチとは違います。さんちゃんの使った入り口(笠無登山口)はここからさらに1kmほど南に下ったところでした。私もそこから入るつもりで歩いていたのですが、先ほどの「笠無」の看板を見てこの尾根から入ってしまったのです。この尾根は最終的に笠無登山口からの尾根と合流しますので問題はありませんでしたが、あとで反省した点でした。
ラッキーだったのは「甲斐百山」では私が歩いたルートで記されていて、それによるとこれが笠無への最短ルートだったのです。ただそれは家に帰ってから知ったことでした。急登だったのであっという間に高度を稼ぎ、先ほど歩いていた林道が下に見えるようになりました。
途中立派なワラビが生えていました。何故かこの一角だけでした。お土産に精を出したのは言うまでもありません。
ヤマザクラにミツバツツジ。春だなあとつくづく感じます。
ミツバツツジは登っていく尾根沿いに連なって咲いていました。
急に斜度が増したなと思ったら岩場でした。
難しくは無かったです。ナガバノスミレサイシン
笠無登山口からのルートと合流しました。
さんちゃんのブログによると「お水神上」と書いてあったようです。笠無が見えてきました。きれいな形の山です。
岩ゴツゴツを登り上げると山頂はすぐです。
笠無山頂です。
木々に葉がないこの時期を狙ったのですが、今日はあいにくの曇り空ですっきりとした眺望は望めませんでした。頂上を東に進みます。
見えてきたのは「見晴らし岩峰」です。
見晴らし岩峰からの八ヶ岳は素晴らしいものでした。赤岳から伸びる幾筋もの尾根がはっきり見えましたが、この写真ではよく分かりませんね。
下りは急でした。
途中で見えた金ヶ岳方面
岩場を下ると細い尾根が続きます。
コルに出て登り返した後は岩が続きます。
途中どうしようかと思うような大きな岩もありましたが、よく見ると迂回できるようになっていました。
一年中青いヤドリギですが、やはり春になると瑞々しさが増します。
途中から見事なミツバツツジの群落となりました。こんな量のこんなきれいなミツバツツジは今まで見たことがありません、
比志の塒(ひしのとや)到着です。
回りの山もそこそこ見えましたが、なんといってもミツバツツジに目を奪われました。
と、甘く考えていました。ところがこれがとんでもない尾根だったのです。急な滑りやすい斜面が続いたかと思うと今度はご覧のようなやせ尾根です。ところによっては岩尾根だったりしました。
少しも気が抜けません。
途中で見えた曲岳、金ヶ岳
嫌気がさしてきたころ林道が見えてきました。
ここを下り大尾根峠に出ました。そして林道を歩いて駐車した地点に戻りました。
二か所、悩んだポイントがありましたが、道には迷いませんでした。
やぶ山は道が整備されていないので足にはかなりきましたが、達成感は大きかったです。