ふたりがガリガリと食べているのは、牛の蹄。
鈴の場合、ガリガリは最初だけ、そのうち、バキっ、バキバキという音になり、口の中で砕ける音が響いてくる。
一方、ハクは、かりかりかりかり。
顎の力が弱いのか、歯を突き立てても、表面を滑らすだけ。
鈴は半分くらい食べてしまっているのに、ハクは、まだ原形のまま。
欲しい
欲しい
ヨダレが垂れる![]()
ハクのが欲しい。
なに言ってるの、自分のがあるでしょ?
半分食べきった自分の蹄には目もくれず
そろりそろりとハクに近づく
コラっ!!![]()
鈴、だめ!
ほら、鈴の蹄だよ。
呼び寄せて、近くに置いてあげたけど
要らない、と、顔をそむける。
ハクのを取っちゃだめよ、と言い聞かせて、わたしはその場を離れた。
しばらく経って、ふたりの様子を見てみると
あれ?
ハク、蹄は?
ハクが見つめるその先には
ガリガリガリガリガリガリガリ
無心に蹄をかじる鈴の姿が
コ~~~ラ~~~~!!![]()
こっちに来なさい!!!![]()
ほらね、やっぱり。
鈴の口にあるのは、ハクの蹄。
あれだけ言ったのに~~~![]()
目いっぱい叱ろうとしたら、ハクが
「ボクはこっちでいいんです、鈴姉さんを叱らないでください」
と、言ったかどうかはわかんないけど
半分しかない鈴の蹄を取りにいっていた。
優しいね、ハク![]()











