居間のほうから、主人の怒鳴る声が聞こえてくる。
やれやれ、朝からお元気ですこと~、、と、ため息つきながら布団から出てみると
げっ・・・
また、やられた。
わたしのスリッパ、かじられてた。
既に主人からこっぴどく叱られた鈴は、わたしの顔が曇るのを見て、もっときつく叱られる、と悟ったようで
素早く、ごめんなさい、と右手を差し出す(本人なりの謝りのポーズ)
しばらくイタズラをしなかったので、もう大丈夫と安心していたが、まだまだ油断できないようだ。
こら~っ、ダメでしょう!!
と、スリッパを押し付けながら、主人と一緒に大声で叱っていると
もこさんが不安そうな顔をしてこっちを見ている。
もこは、私たちが鈴を叱ると、なぜか自分が叱られていると思うようで、いつも側にやって来て、「ごめんなさい」と手を出して、一生懸命謝る。
最初は、鈴を叱らないで、と、止めに来ているのかと思ったけど、どうやら自分も一緒に叱られてる感覚に陥ってしまうようだ。
このときも、もこさんはゆっくり立ち上がると、鈴のところにきて、一緒に謝ろうとした。
鈴は味方が来たと大喜び。
もこが可哀想になって、私たちが叱るのをやめるのを知ってるからだ。
いやいや、やはり悪いということをちゃんと教えなきゃ。
鈴!!まだ終わってないよ!お座りしなさい!!
きつい口調で鈴に向かって言ったのに、もこは慌てて伏せをした。
はいはい、もう充分反省しましたよ~っていう涼しげな顔の鈴と、なんとも辛い表情のもこさん。
もこさんは関係ないのよ、って何回も言ったのに。
このあと、一緒にまた謝ってくれました






