ベスト水量か。しかし核心部は流れの中にテトラやログだらけ。船橋-0.96, 中村橋-0.57m
前日は針畑を下るという別グループと別れ、安曇川と高時川を下り、この日は朝一で坂内川アッパーを済ませ、再び朽木に戻ってきた。針畑川は昨日とは違って雪解けのいいササ濁りに戻っているが、水量はそれなりに残っており、ちょうどよいくらいになってくれている。
昨日の安曇川と同じ場所にテイクアウトを決めて、針畑川の上流プットインを目指した。道路から見える堰堤下の核心部は、前日と同じくやはり険悪。流れにテトラとログが多数散在。十分注意して臨む必要がある。
プットインはいつもの看板のところから。ルアー釣り場に至ると、大きな川幅一杯のホールがあり、しばし凝縮した瀬が続く。
それを過ぎると一旦フラットになり落ち着く。
そこから深いゴルジュに入っていくと、大きなドロップが断続的に現れる。
堰堤ポーテージは今回は容易だった。堰堤脇左岸のビーチに上陸。堰堤にへばりつく様に生えた樹木を手掛かりによじ登り、ロープでボートを堰堤の上まで引き上げる。そこから堰堤の左岸の踊り場状のスペースにボートを降ろした。
堰堤左岸の踊り場から水面まで4m程度の高さ。垂直ではなく緩い傾斜がついていて、そこを滑り落ちて再エントリー。低水位の時はバウを強打する時もあって注意が必要。今回は堰堤本体を落ちる流れで十分すぎるほど沸き返っており問題なかった。ここは怖いが沈さえしなければ大丈夫。
堰堤落ちを無事完了し、直下を右岸側にフェリーしていよいよ核心部へ。
入口から、いきなりログを避けつつテトラの隙間を縫っていく。流れは太く強力で、間違ったところに行ってしまうと取り返しがつかない。細心の注意に全力の漕ぎが必要。
道路から見ていてルートの見当は付けていたので、一気に難所を漕ぎ抜けた。ここを再訪するのをちょっと躊躇うくらいの険悪さで、年々悪くなっているような気がする。
橋をくぐると、こんどは左岸側にルートをとって民家脇にあるログを回避する。左ルートもいくつかログが入っていて、今後ルートを塞いでくる可能性がある。
安曇川に合流すると、前日よりやや水量が少ないが、ビッグウオーター感は十分で高い波が連続する。
安曇川の核心部の巨大ホールは水量が少ないほうがより大きくなるようで、左の回避ルートを狭くしていた。
前日沈したテトラ絡みのドロップはさらに険悪に。ボトムに岩が出ておりルートが狭く、右岸の隙間だらけのテトラと護岸ブロックが大きく露出。ここは今後どんどん悪くなってきそうなので、次回はポーテージすべきかもしれない。
極端な増水のある川だけに、年々の変化が大きい。来年はまた改めて注意して臨まなければならない。
【当日のデータ】
水量:船橋-0.96, 中村橋-0.57m
プットイン:鬼子淵神社下流右岸
テイクアウト:栃生地区簡易水道前(水地蔵)
所要時間:1.5時間
距離:約9.7km
高低差:121m
ボート:クリークボート
グレード:針畑4級・安曇3級