中国地方の代表的ゲレンデのひとつ。フィンヒットは大敵だが、渇水期でもSUPでも楽しめるホワイトウォーターダウンリバー。 福長0.87, 三谷1.24m, 菅沢ダム放流3.8t
念願叶い、はじめての日野川ダウンリバー。情報があまりに少なく、前日入りでチェック。渇水期なので流れは薄いがなんとかなりそう、ということで、翌日のダウンリバーは決行となった。
欲張って生山駅辺りからのロングコースにしたいところだったが、水量の関係で日野川第一発電所の放水口よりも下流、乗越橋プットインとした。テイクアウトはカヌーの里公園。ここは参考にさせて頂いたHINOKAWA CANOE CLUBのホームページで紹介されているのと同じコースとなる。
大きな堰堤直下の左岸ビーチから入水。橋の下流にいきなりしっかりした瀬がある。
花崗岩の小振りな岩がゴロゴロ流れに入っており、粒子の荒い砂が堆積。少し濁りがあるのは同様の地質の他の川と同じ。上手く川幅が狭くなっているところは、流勢も深さもある。流れの中に岩が散在しており、なかなかテクニカルな瀬ばかり。
ツーリング程度と思いきや立派なホワイトウォーターSUPコースだった。SUPとって落差の大きなドロップを、フィンヒットを避けつつ攻略するのはかなり高難度。
フラットになって砂地の川底が広がると瀞場の先に堰堤。堰堤はコース内に3つある。1つ目の堰堤は流れが左右に分かれるのを左側へ。浅くて上がりやすいので容易にポーテージできる。
コース中にはホールが多数。SUPで突っ込んで行く楽しさを味わえる。
川幅が拡がった浅瀬は、わずかでも水深のある流路を見つけながら進む。
2つ目の堰堤は、右岸寄りの魚道からポーテージ。堰堤下で流れは左右に分かれる。右岸にはカワコふれあい広場。その反対のコンクリート護岸の左岸沿いで通過。
コース中、最大の瀬は根妻。結構な落差に見えスカウティング、1.5メートルほどのドロップを中央突破。ニーリングしてしまったが落水せずクリア。
ほどなく、3つ目の最後の堰堤。右寄りの魚道から下りたが、コンクリに藻がついて非常に滑りやすい。水量が多いと難しいとだろう。とはいえ他に歩けるようなところは見受けられないのが次回の課題。ラフトはここをそのまま降りるそうで、危険は別としてカヤックなら水量あれば可能(SUPでは無理ありそう)。
鉄橋を過ぎると、ロックガーデンのように林立する岩の迷路の瀬。
そのあと、左岸にワイルド出艇ポイントの階段がでてくる。欄干にカヤックの意匠が施された水色の橋を過ぎると、スラロームコースに入り、牛小屋の瀬。
岩の間を抜けるスリリングなルートになるが、流れが集まっている。
瀬の直下の瀞場、カヌー小屋のすぐ下流のビーチがテイクアウト好適地。
[当日のデータ]
水量:福長0.87, 三谷1.24m, 菅沢ダム放流3.8t
プットイン:乗越橋
テイクアウト:カヌー広場
距離:11.2km
高低差:52m
時間:3時間
グレード:3-級
使用艇:STARBOARD RIVER 9’6”