超レアなアッパーセクションを非常に良いコンディションで。コース最大のホラあなの瀬はスリリング。 大迫ダム放流量25t, 大滝ダム流入36t
北山川は夜からの大雨で急変してダウンリバー不能な増水に。一方で降水があまり激しくなかったナラヨシ・アッパーが折しも出現。大滝ダムの貯水量が低く、かつ上大迫ダムが十分放水しないと出来ない超レアなコース。パドリングゲレンデとして超メジャーなナラヨシにあって、このアッパーセクションはあまり知られておらず、大滝ダム完成以降はほとんど幻となっている。
プットインは大迫ダム下。テイクアウトはバックウォーターが上がっていなかったのでいつも通り下井戸のスロープ。
先ずは、プットイン直下、ダム下に連なる気持ちの良いクラス3の長い瀬を楽しむ。途中に絶好のサーフィンウェーブもある。
瀞場を進むと正面に大きくアンダーカット大きな岩壁。拝殿があり、ここがホラあなの不動尊。岩壁に向かう瀬は勾配が緩やかで、この水量だと特に問題は無い。
瀞場を挟んで、この下がコース最大のホラあなの瀬。左岸からスカウティング。
三段構成の一段目は、右半分がポワオーバーの大きなシュート。左は緩やかなっているが下にホールがあり、そのまま行くと掴まる。これはあらかじめ考慮して早くに回避をすれば問題無い。自信があればポワオーバーをかすめるくらいの気持ちで真ん中を突き抜けるのが良い。
二段目は、加速した流れが左岸に強くぶつかる右カーブ。重層的で強烈なピローを作っている。一段目の後半から右へ抜ける意識があれば、これに絡む事はない。よしんば左に押されて行ったとしても、上手くピローに乗ってやり過ごせば良いだろう。
三段目は、左がポワオーバーでストンと落ち込んでいて避けたい。真ん中の馬の背をスルリと下りるか、浅いが流れの弱い右側へ。下りたところから右カーブしており、流れが左岸に向かっていく。左岸は岩壁で、途中1箇所岩の隙間が空いていて弱いが流れが入っている。実はこれがこの瀬最恐ポイントだった。
滑りやすい岩場をかなり高巻きすることになるが、左岸で二段目下までポーテージ可能。人だけなら三段目の下まで行くこともできる。
深い峡谷の中を流れていき、少し開けると次のドロップ。またまた右カーブ。そのまま進むと、左岸にぶつかる流れで岩壁へ押し付けられるが、右に漕ぎ抜ける意識をしていれば特に問題無い。
ここから先はイージーなクラス3のみとなるので、この辺り(柏木)からプットインするという選択もありそうだ。
中奥川を過ぎ、白川渡キャンプ場の所に堰堤。スカウティングすると左岸寄りが抜けていたのでそこを下りた。
中盤、後半も大きな連続波や避けておきたいキーパーホールなどなど、テイクアウト直前まで心地よい瀬が尽きず、存分に楽しませてくれた。
[当日のデータ]
水位:大迫ダム放流量25t, 大滝ダム流入36t
プットイン:大迫ダム下
テイクアウト:井戸バス停横スロープ
所要時間:3.5時間
距離:10km
高低差:44m
ボート:プレイボート艇
グレード:3級