北山川(上北山セクション)ダウンリバー 2021.04.18 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
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はじめての上北山セクション。前半は岩盤を流れが穿った狭いゴルジュ。ドロップが続くガチガチのリアルクリーク。それを抜けると地底のように深い瀞。再訪するか微妙だが悪くないコース。 池原ダム流入69t, 坂本ダム放流0t
 


前日は一日中雨だった割にはコンディションが良くない。そこで向かったのは北山川上流の上北山セクション。キタヤマへの往復、何度となく通ってずっと気になっていた。

 

教えて頂いていた通り、吊橋の脇にある狭い入川ルートから河原へ。水量は多くないが問題ない程度の水深があった。


西原集落を抜けるまで適度なドロップが続く。

 

 

 

 


集落を過ぎてゴルジュ帯に入る。硬い溶岩を流れが穿った険しい川相だ。
次々現れるドロップ。見通しの効かないところは丁寧にスカウティングして進む。

 

 

 

 

 

 


プットインからコ2〜3kmの辺り。3つの大きな瀬がコース核心。
核心1つ目は、流れの大半が真ん中から左へ向かいゴツゴツした岩の階段を落ちる。それを避けて右の細い流れに行くと最後に岩壁に押し付けられた。他のメンバーは左岸からポーテージ。

 

 

 

 

2つ目は、2つに流れが別れたドロップ。左を見たメンバーによると、浅く岩がゴツゴツしていて厳しいよう。右は比較的流れが太く、大岩をブーフしドロップを降りられるが、降りた正面すぐに大岩で、すぐに右へ行ければ大丈夫だろうが、アンダーカットに囲まれており、悪くすると面倒、ということでポーテージ。


3つ目は、流れが4つに分かれたドロップ。左がメインフローで、岩盤を貫いた狭いクランク状のスロット。激しいボイルがあり良い姿勢を保つのは難しそう。グチャグチャに丸まった鉄筋が途中に引っ掛かっている。これは止めておく。真ん中の2ルートは、大岩の隙間かはポテ落ちで、もう少し水量が欲しい。この瀬は時間をかけてスカウティングしたが、結局ポーテージ。

 

この瀬の直下に大岩が流れを塞いで立ちはだかる。左に直角に曲がって入る狭い流路だけがルート。

 


核心を過ぎるとコース3分の1を消化。まだまだドロップは続くが、あまり険悪でなく、気持ち良く進める。

 

 

 


両岸が完全に絶壁になる。古座川アッパーや静閑瀞のようなフラットで静かな瀞。ここまで来られたことのご褒美的な場所だ。

 


それを過ぎ、コース3分の2くらいのところ、やまゆり学園の真横に、高い堰堤。一旦左岸ビーチに上陸してスカウティング。教えて頂いていた通り魚道を降りられそう。入口の前の溜まりで乗艇し魚道を降りる。途中、イバラの枝が出でおり少し怖い。

 

 

 

 

堰堤下からは道路がすぐ脇を通る景色が開け、気持ち良い区間。程なく下北山温泉の施設が見え、道の駅の右岸でテイクアウトとなる。

 

 


 コース下流が池原ダムのバックウォーターなのでダムの流入量と、ダムに流れ込む別の支流の坂本ダム放流を引けば、コースの水量が把握できると思ったが、実際の水量はせいぜい20-30t相当だった。

 

 

[当日のデータ]
水量:池原ダム流入69t, 坂本ダム放流0t
プットイン:西原集落上流吊橋
テイクアウト:道の駅上北山
距離:8.1km
高低差:130m
時間:3時間
使用艇:クリークボート