前回の印象を完全に覆すクラス4のビッグウォーター。コースとして十分な完成度。 西里橋0.72-69,双六1.05-03m
プットインは前回と同じにしたが、テイクアウトは、先々週に目を付けていた好適地とした。
プットインしてすぐ、片側だけの堰堤がある。構造物の無い左側から抜けると、その先が想像以上の落差。いきなりビッグウォーターの洗礼を浴びる。
その次、神岡鉱山の下流側辺りからコース核心部となる。落差の大きな瀬が3つ続いており、全てスカウティング。
流速はさほどでもないが、濃い笹濁りの水は圧力が強く、思ったラインにボートを乗せるには相当な努力が必要。
絶対入りたくないホールの間を縫って、なんとかクリア。
核心部さえ終えてしまえば、あとは楽なダウンリバーになると思っていたら、なかなかどうして。是が非でも避けたい強烈なホールを内包した落差の大きな瀬が幾つかある。
コース後半は、神岡鉄道の廃線を利用したレールマウンテンバイクのコースと重複する。幾つかの鉄橋が流れを跨いており、ちょうど通過して行くのを見送った。
川相は中山七里に似た感じである。脱出不可能そうな深い渓谷だが、所々に釣り用の入川道があり、いざという時は役立つだろう。実に17年ぶりのダウンリバーだが、明らかに今回の方が水量は多く、かすかな記憶は全く役に立たなかった。
この水量だと難度は小歩危と同程度というところだが、あまり下られていないので、クラス4と判断した。小歩危の各瀬に比肩するしっかりした瀬がある。あと20cmくらいまでなら少なくても充分楽しめそうな感じ。未漕の浅井田ダムから神岡までのミドルコースも含めて、上手く活用できそうなコースだ。
【当日のデータ】
水量:参考)西里橋0.72-69,双六1.05-03m
プットイン:神岡消防署裏
テイクアウト:牧発電所
距離:10.6㎞
高低差:114m
所要時間:2.5時間
ボート:クリーク艇
グレード:4級