許容範囲の高めといった水量。流速がとても早い。コース全体がひと続きの瀬のようになっており、ホールは大きく、波は高い。 双六0.97,西里橋0.56m
2度の空振りを経て、ようやく念願が叶った。水量が落ち着くまで一日待ったものの、それでも2018年の前回より15cmほど高い。回送前に杖石のドロップを見て、ひと目でポーテージと予め判断。
テイクアウトを夫婦岩にしてもよかったが、水量が多く、すぐに終わるだろうと、前回同様、西里橋までにした。プットインは前回同様、道の駅の直下の橋。上流のキャンプ場は大混雑していた。
いざ漕ぎ出してみると、瀬の形は全く変わっており、前回の記憶は役立たない。
川底はひと抱えほどの岩で出来ており、増水の度に変化しやすい。中洲が多くできて、流れを2つ3つに分けていて、ルートの見当が非常につけ辛い。
これも大増水の痕跡。根ごと抜かれたログが無数にあって、一部は、危ない状態で流れを遮る。ログを避けつつ、場合によっては中洲を担いて越えて本流に戻ることもあった。
ログを避けて進んだ事で、過去に通ったことのない右岸側の傍流に入ると、橋の直下に堰堤。気付いてポーテージすると、物凄いハイドローリック。
大きな堰堤のポーテージがあるが、流れが変わっていて、堰堤直前の瀞場は無くなり、流れは勢いよく堰堤へ。
右岸に起立した大岩が見えると、杖石だ。その直下に、ポーテージを決めていた大ドロップがある。ドロップ直前まで瀬があり、落口手前の僅かなエディを右岸に取り付いてポーテージする。
鼠餅橋の瀬は地形がかなり変わっており、瀬としてはキツくなっていた。
さらに進んで、右岸に夫婦岩を見送りつつ、橋が見えるとその直下が堰堤。橋の手前右岸に上陸してポーテージ。
終盤もまだまだ瀬が続く。ホールを避けつつ高い波を越えて進むと、ようやく見座発電所が現れ、赤い駒止橋で双六川合流、テイクアウト地点となる。
この水量では、杖石のドロップをポーテージしさえすれば、他は問題になるような大きなものは無いが、流速が早く、コース全体がひと続きの瀬のようになっており、グレードとしては高く見積もっておいた方が良いだろう。そういう意味では、水位として、双六0.90-80mあたりが最適かもしれない。
【当日のデータ】
水量:参考)双六0.97,西里橋0.56m(上宝約60cm高)
プットイン:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家上野酒店前の橋
テイクアウト:駒止橋
距離:15.0㎞
高低差:257m
所要時間:2.5時間
ボート:クリーク艇
グレード:4級