十分な水量とスピーディーで心地良い流れに、程よいスリルの瀬。リバーSUPの醍醐味が詰まった好コース。 椿山ダム流入27.8t、龍神0.5m
真冬の大雨後のチョット増水。ホワイトウォーターカヤッキングを楽しむには不足だが、SUPなら、ホワイトウォーターとツーリングの両方がベストバランスのいいコースが選べる。このコースのテイクアウト地点は、椿山ダムのバックウォーター次第。ダムの貯水量が少なければ、より長いコースで下れるが、今回は2キロほど短くなった。
甲斐ノ川コースのテイクアウトがプットイン地点となる。いきなりクラス2.5ほどのドロップから始まる。水深とコースを見誤り、フィンヒットで落水。
そこからクラス２の瀬をいくつか過ぎると、大きな瀞場となって、水平線の先に堰堤がある。
この水量なら堰堤を右岸から直接ポーテージ出来るが、これ以上多いと左岸のほうが無難だろう。増水時には巨大な殺人ホールが出来る巨大な堰堤なので、始めての場合は、予め下見しておく必要がある。
ここから先は人工物に煩わされることはなく、気持ち良く自然の流れを楽しめる。
水質はこの川独特の白濁したグリーンだが、決して汚れている訳ではない。しかし、水中が見え難く、不意のフィンヒットがある。
フラットウォーターの所も流れは早く、前に進むために漕ぐという事をほとんどしなくてよい。
景色も流れも心地良いツーリングコースでありながら、いい間隔でしっかりしたホワイトウォーターが現れて、スリルを味わせてくれる。と言っても、クラス３ほどではなく、ツーリングボードでもこなせるクラス２〜２．５の素直な瀬ばかり。
国道から離れて静かな渓谷に入ると、椿山ダムは近い。ダムのバックウォーターさえ無ければ、心地良い流れが続くが、今回は１キロほど入ったところにバックウォーターが来ている。テイクアウト可能な場所は少ないが、幸い、ちょうどその辺りにスロープを見つけ、テイクアウトとした。
流れが早く、距離も長くはないので、あっと言う間に終了したが、満足度の高い好コースだった。
【当日のデータ】
水量：椿山ダム流入27.8t、龍神0.5m
プットイン：甲斐ノ川セクションゴール地点
テイクアウト：龍神村小家（国424から左折し1㎞程左岸スロープ）
距離：8.0km
高低差：22m
グレード：2-2.5級
所要：1.5時間
ボート：STARBOARD RIVER 11'2"