熊野川リバーSUP 2013.01.19-20 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

2日間で42.6kmのロングツーリング。瀞八丁といわれる下瀞を通って河口手前の瀞場まで下り通す。一般的には田戸(もしくは玉置口)から日足の区間が良いだろう。ダム放流はないが水量は十分。水質も想像以上によく雄大な流れを満喫した。
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キャンプツーリングとしたいところだったが、南紀とはいえ真冬の朝晩は寒いので温泉施設に宿を確保。新宮市高田にある雲取温泉が素泊まりには格安でおススメ。

1日目は北山川瀞峡の田戸から九里峡の日足まで。名勝瀞峡の最下部下瀞をスタートとする。


下瀞は瀞八丁とも言われ、瀞峡の中でも特に著名である。ジェット船の停留所がある田戸の峡谷の底まで続く長い階段を下りると別天地である。
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オプションとしてここから少し漕ぎ上がり、上瀞を少し楽しむのも良いが、今日は先が長いのでそのまま漕ぎ下る。
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ジェット船が通年運航しているだけのことはあり水深は十分である。
玉置口を過ぎるまで瀞峡の絶景を味わう。

 

そこを過ぎると景色は広大に開けて来る。
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ジェット船の通り道のため瀬は掘り下げられているので、そこを通ればルートは素直で底を擦ることもない。勾配は全体を通して平均的に下げていくので大きな落差はなく、イージーな2級の瀬とムービングウォーターの瀞場が気持ちよい間隔で続く。

オフシーズンということもあり、この日すれ違ったジェット船は4挺ほど。
音に注意を払っておき、船影を確認したら最寄りのエディに早めに退避してやり過ごす。


あまり川幅の狭いところは望ましくない。向こうはパドラー慣れしてくれており、すれ違う時は多少減速して引き波を弱めてくれる。引き波は体勢を取ってやり過ごすのだが、岸側に寄り過ぎると反射波に翻弄されてしまうのでそれも注意。
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大体中間地点に小川口の広大な河原がありキャンプも可能。距離を取れない場合はここを1日目のゴールにすればよいだろう。


清潔な丸い石ころの河原が続き、どこでも休憩ができる。
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蛇行しながら更に続く流れを飽くことなく進むと、ようやく右手から本流(十津川)が合流する。ここで水量は1.5倍ほどに増して、さらに川は広く大きくなる。
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合流からほどなく、ジェット船の出発地点である志古に出る。


さらに志古を過ぎると三和大橋が見えてくると、その橋下右岸の広い河原がゴールの日足である。


【当日のデータ】
水量:小森ダム放流0t 日足0.28-0.30m
プットイン:田戸
テイクアウト:日足(三和橋右岸)
距離:25.2km
所要時間:5時間
ボート:インフレータブルSUP
グレード:1.5-2級

2日目は、九里峡を前日ゴールした日足から、新宮市街手前までの流れのある区間をねらう。

 

新宮市街の手前から河口までは一見して長い瀞場だったので今回は割愛したが、河口まで行きたいという向きにはプラス1時間も見ておけば到達できるだろう。
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ジェット船の通行が無いので気を使わなくて済むかわりに流れが分岐して瀬はルートがはっきりせず浅いところも。


素直に真っ直ぐの瀬ばかりではなくて、グレード的には1日目の区間と比べると0.5-1級アップというところ。
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瀬と瀞場がずっと続くが、1日目と比較して傾向として瀬はやや強く瀞場は流れが止まりがち。おととしの大水害の復旧による護岸工事が沢山行われており水は濁っている箇所が多い。
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見どころは丸い砂利の河原を自由に蛇行する流れと左右の崖の形相の対比。山頂付近から流れ落ちるいくつかの滝が見られ、特に飛雪の滝は圧巻。
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左岸からも見ることができるが100mほど歩けば直下に出られるのでそれも良いだろう。


高田川合流地点の左岸にある花崗岩の柱状節理もダイナミックな景色である。
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【当日のデータ】
水量:小森ダム放流0t 日足0.28-0.29m
プットイン: 日足(三和橋右岸)
テイクアウト:紀宝町北檜杖(R168新越路トンネル対岸左岸側)
距離:17.4km
所要時間:3.5時間
ボート:インフレータブルSUP
グレード: 2-2.5級